2018年1月1日月曜日

18' BOS My Top 30 Prospect Ranking

恒例の個人的なBOSのProspect Rankingを作りました。昨年まではTop 50で作っていたけど、今のマイナーの組織では、さすがに50人名前を挙げるのも困難になってしまいました。またいつか、Top 50のランキングに戻せる日が来るといいな。

*26歳以下の選手が対象。( )内は昨季のランキング。NRは昨季はTop 50圏外だった選手、Newは今年度からの新加入選手。


[18' BOS My Top 30 Prospects]

1 (3). Jason Groome, LHSP : Rank B+。正直、今季のデビューは期待外れだった。奪三振率は高いものの、速球の球速が出ず。カーブで何とか空振りは奪っているものの、そんな状態では、マイナー上層では厳しい。家庭の問題もあったし、来季は心機一転、本来の姿を見せて欲しい。

2 (10). Michael Chavis, 3B/1B : Rank B+ (Borderline B)。パワーという点では、マイナー全体を見渡しても、かなり上位に来るだろうし、彼のポジションで、その意味は大きい。ただAA、AFLではやはりコンタクトに不安を残した。Eric Hosmerなどの大物1Bとは契約しないようだし、近い将来の1Bのポジションは狙える状況にあるが、MLBでプレーするには、もう少しコンタクトと選球眼を磨かなくてはいけなそう。

3 (New). Tanner Houck, RHSP : Rank B。今季のドラ1で、傘下でも期待したい選手の一人だが、上限としては限られており、エース級にはならないだろう。それでも、Chris SaleやDrew Pomerantzが、今後数年で抜けていく中で、傘下でそれを埋められる可能性のある数少ない選手だけに、背負う期待は大きい。速球はまずまずなので、オフスピードピッチをどれだけ磨けるかがカギになりそう。

4 (40). Bryan Mata, RHSP : Rank B。今季は傘下の数少ない明るい材料となった。18歳で、途中合流ながら、Low-Aで安定した投球。昨年、同じく18歳でLow-Aで投げた、Anderson EspinozaとRaudesを足して2で割ったような印象で、スタッフは飛び抜けていないものの、まだ成長の余地もありそう。

5 (5). Sam Travis, 1B : Rank B-。17年もSTでは好アピールを見せたものの、AAAではケガもあった平凡な成績。MLBでもそれなりの対応を見せていた点を買って、高ランクを維持しているが、1B専門である以上、現状のパワーナンバーでは多くの役割を与えることはできない。18年は正念場かも。

6 (14). Mike Shawaryn, RHSP : Rank B-。Low-AやHigh-Aでも、たまに打ち込まれる試合があり、エースタイプにはならないかもしれないが、17年の奪三振率はインプレッシブだった。18年はAAで投げるだろうが、そこでもしっかり三振を奪うようなら、MLBの期待が高まってくる。

7 (13). Josh Ockimey, 1B : Rank B-。元々はHRか三振か、というタイプかと思っていたが、近年はよくボールを見ており、高出塁率に、意外にもクラスが上がってもAVGはむしろ上がって来ている。三振は確かに多いが、カウントを深くするタイプだけにある程度仕方ない面はある。AAはさすがにマイナー下層とは勝手が違うだろうが、ここでこれまでのような成長を続けるなら全国区のProspectになる可能性も。

8 (21). Jalen Beeks, LHSP : Rank B- (Borderline C+)。#6のShawaryn同様、ドラフト時に評価を落として下位で入団したものの、マイナーでは先発としてしっかり結果を残して評価を上げてきた選手。エースタイプのようなスタッフがある訳ではないが、マイナー上層でも十分な実績と奪三振率を残している。MLBでしっかり使えば、先発に定着できる可能性もあると思っている。

9 (New). Cole Brannen, CF/LF : Rank B- (Borderline C+)。今季のドラ2でオールラウンダータイプのCFだが、GCLでのプロデビューはあまりに長打が出ず、印象はあまり良くない。勿論これから向上できる余地はあると思うが、HRを打つ打たないに関係なく、強いラインドライブを打てるのは、上に上がっていくためには必須の能力。18年はその点に注目したい。

10 (8). Bobby Dalbec, 3B : Rank C+ (Borderline B-)。17年のフルシーズンデビューは、前年の入団後のプレーが素晴らしかっただけに大きな失望となった。16年も三振は多かっただけにその気配はあったが。ケガもあり、多くのランキングではもっと下だろうが、ケガからの復帰後はまずまずの打撃を見せたのと、HRパワーは十分に示している点を買った。

11 (New). Alex Scherff, RHSP : Rank C+ (Borderline B-)。多くのランキングでは、Brannenと近い評価になりそうだが、ともかく一年目は全くプレーできなかったので、抑え目で付けている。アマチュア時代の評価が正しければ、傘下でもトップを争う剛腕のはず。契約後少しケガを抱えてデビューが遅れたようだが、秋は投げていた様子。18年のプロデビューを楽しみにしたい。

12 (9). Roniel Raudes, RHSP : Rank C+。16年のLow-Aでは素晴らしい投球を見せたが、ピュアスタッフよりも投球術で打ち取るタイプとの評通り、クラスが上がった17年は苦戦気味。ある程度は投げているし、トレードバイトということも見据えて、このままクラスを上げていくんだろうと思うが、こういったタイプはクラスを上げていくことよりも、とにかくスタッフを少しでも伸ばすように指導して欲しい。

13 (4). Marco Hernandez, SS/2B/3B : Rank C+。ロスター在籍日数からは卒業でもおかしくないが、一応新人資格はまだあるのでランキングに含めている。パワー・出塁に関して多くを期待できる選手ではないが、出場機会が安定しない、MLBの内野控えというポジションであっても、出ればコンスタントに安打を打てる能力を、個人的には高く買っている。

14 (NR). Tzu-Wei Lin, SS/CF/2B/3B : Rank C+。17年の驚きのコールアップと、一時的ではあったが、走攻守で見せた起爆効果は、17年のPO進出において、大きなターニングポイントだった。オフェンスは正直なところ、17年の進歩があって猶、MLBではやや厳しい部類だとは思うが、Deven Marreroや、M. Hernandezには無い、走力という武器を合わせて、ベンチやマイナーからヘルプになれる存在になって欲しい。

15 (New). Jake Thompson, RHSP : Rank C+。球威があり、ドラフトのTop 100レベルの先発投手で、強豪カレッジプログラムの実績もある、とドラ4にしてはスティールに近い選手だが、年齢の高さと過去の制球難、それにリリーフ向き、と言われる評価が今後どのように響くか。プロデビューでは少ないサンプルながら、変化球もそれなりにしっかり投げていたようだし、印象は悪くないが。

16 (20). Lorenzo Cedrola, CF/RF : Rank C+ (Borderline C)。年齢、ポジションを考えれば、ここまでは文句のないペースで成長してきていると思うが、Brannen同様、やはり強い打球を打つ能力に疑問がある。これまでも、Peter HisseyやChe-Hsuan Linなど、走力やディフェンスは文句なしで、打てさえすれば、と言われてきたタイプのOFが、マイナー上層で徐々にオーバーマッチになることはよくあった。ベースボールのスキルの指導だけではなく、身体作りも特に重点的に取り組んで欲しい選手だ。

17 (46). Darwinzon Hernandez, LHSP : Rank C+ (Borderline C)。BAのランキングでは#6とかなりの評価を受けていたし、17年はLow-Aで素晴らしい投球を見せた。DSLをリピートしている選手は、個人的に少し色眼鏡で見てしまうが、年齢的にもそれほど高いわけではない。左腕にしては球威もあるが、一方で制球が非常に悪く、ランナーを溜めたり、カウントを苦しくして大きく乱れる試合も散見され、個人的に現状から見るに、High-AやAAで躓きそうな選手と見ている。

18 (39). Austin Maddox, RHRP : Rank C+ (Borderline C)。14、15年と停滞のシーズンがあり、もう終わったかと思われていたが、ここ2年長足の進歩を遂げた。リリーフの即戦力、と期待されていたドラフト時のプロフィールを実現しようとしている。17年のMLBデビューは非常にスムーズ。元々強心臓なのか、MLBでも全く動じることなく、実績のある選手を押しのけて、POロスター入りした点は非常に評価できる。

19 (11). C.J. Chatham, SS : Rank C (Borderline C+)。ツールや成績どうのこうの、の前にプロ入り直後からケガばかりな点でお話にならない。ケガが多い原因を突き詰めて考え、改善しないと、遠からずツールもさび付いてしまうだろう。18年もケガで1ヶ月以上休むようなら終わりだと思っている。

20 (18). Chandler Shepherd, RHRP/SP : Rank C (Borderline C+)。17年は三振はしっかり奪うものの、やや安定性を欠いた。本来ならもう少し下のランキングになるかもしれないが、MLBでのSTで結果を残した点と、ウィンターリーグでは先発に挑戦するなど、チームにとって便利な選手になる可能性を買って、少し高めに付けた。

21 (New). Danny Diaz, 3B : Rank C。まだプロデビューもしていない原石段階で、評価をするのは難しいが、大きなポテンシャルを秘めた選手なのは間違いない。近年のBOSは、Xander BogaertsとRafael Deversはともかく、海外FAからの収穫がTEXやLADなどと比べるとやや弱く感じる。指名順位が決まっているドラフトとは違って、強豪でも良い選手を取るチャンスのある市場だし、もっと海外FA産の選手の発掘と育成に力を入れて欲しい。その試金石になると思う。

22 (NR). Chad De La Guerra, SS/2B : Rank C。ロスターフィラーに近いような扱いから、17年はチャンスを生かして、大きく名前を上げた。年齢の高さもあり、まだ多少の疑問はあるので、AA以上が主戦場になる18年にどのようなプレーを見せるかが重要になる。

23 (New). Brett Netzer, 2B : Rank C (Borderline C-)。Low-Aでは鮮烈なデビューとはいかなかったものの、SS-Aでは悪くないプレーを披露した。ただ2B専門だけに、全くアピールできなかったパワー面でも結果を残さないと大きな価値は見いだせない。フルシーズンとなる18年でそれがわかるだろう。

24 (23). Travis Lakins, RHSP : Rank C (Borderline C-)。High-Aでの出足は素晴らしかったが、AAでは全く通じず。またもケガで一年を終えた。下のクラスでは無双も、上のクラスに弱い、と雑魚専のようなイメージになってきたが、それでも来季同じようなAAで無双できるなら、再浮上の可能性はある。

25 (28). Trenton Kemp, RF/CF/LF : Rank C-。出遅れとケガでのシーズンエンド、と良いシーズンだったとは言えないが、半控え状態から、ポジションを奪い、素晴らしい打撃を見せた、シーズン半ばのパフォーマンスはインプレッシブだった。個人的に期待している選手ということで、多少甘めのランキングだが、18年こそ真のブレイクに期待したい。

26 (NR). Ty Buttrey, RHRP : Rank C-。ようやく殻を破り、AAでのシーズン開幕は素晴らしかったが、AAA昇格後は適応に苦しむ過程で、歯車が狂い、AA降格後も元のような投球は見せられなかった。しかし、AFLで再び90 mph後半の速球を見せてアピール。Jamie Callahanもトレードされた今、傘下の残された数少ない上限の高いリリーフの一人だし、18年はさらなる進化に期待したい。

27 (New). Antoni Flores, SS : Rank C-。プロ入り直後、同じ名前の同期、Daniel Floresの死去という悲しい出来事があった年となった。残されたDanny Diazと共に、彼の分までガンバってMLBを目指して欲しい。

28 (NR). Roldani Baldwin, C : Rank C-。これまでも打撃に関しては可能性を持つ選手と見ていたが、なかなか昇格スピードが上がらず、また守備位置も3Bと捕手を行ったり来たりで、ショートシーズンをうろうろしていたが、ライバルが減り、捕手に固定された17年はLow-Aで14 HRとプチブレイク。年齢的に、昇格ペースを上げないといけないのと、もう少しボールを見極める能力を身に付ける必要がある。

29 (29). Ben Taylor, RHRP : Rank C-。STでのブレイクから開幕MLBロスターを勝ち取ったところまでは良かったが、少しずつMLBでも見極められ、尻すぼみに終わった。スタッフ的にはMLBでやれるレベルにあるのは間違いないので、コマンドと変化球の使い方を重点的に伸ばして欲しい。

30 (25). Tyler Hill, LF/CF : Rank C-。こちらも昇格ペースには難があるが、フルシーズンデビューでまずまずの打撃を見せた。多少波はあるが、コンタクトに、選球眼はまずまず。ポジション的にももう少しパワーを付けて、昇格ペースを上げて欲しい。


Honorable Mention : RHRP Jake Cosart, 2B Josh Tobias, 1B/LF/RF Pedro Castellanos, 2B/CF/RF Kervin Suarez, 3B/2B Everlouis Lozada, LF/CF/RF Danny Mars, LHSP Trey Ball

2 件のコメント:

日本BOS さんのコメント...

非常に良いまとめでわかりやすくて助かります(笑)
ここに出てる選手から何人かメジャーで定着できる選手が出てこないと
後2,3年でボガーツとかセールとか契約終わる選手が多いので、今年も特別視して
マイナーも見ていきたいと思う(笑)

ララ さんのコメント...

日本BOSさん

ありがとうございます。年々薄くはなっていますが、残った選手にはチャンスが回ってきた際に使ってもらえる可能性が高くなったとも言えますし、ダークホース的な選手が出てくると言いですね、Beeksなんかには結構期待しています。