2017年12月25日月曜日

18' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

カレッジのRHPです。スタッフと制球を兼ね備え、今季のカレッジシーズンで圧倒的な投球を見せるCasey Mizeが、Brady Singerを追い抜き、今や全体#1の有力候補。Singer、Jackson Kowar、Logan Gilbert、Tristan Beckの5人まではドラ1有力かな。


[18' Draft Board (College-RHP)]

Casey Mize, RHP, Auburn (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #1/FG #1
Projection: Frontrunner of #1

Comments: Auburn大は、近年さほど上位指名を排出していないプログラムだが、今季は変わりそう。今クラスのカレッジ選手でもスタッフと完成度を兼ね備えた選手で、92~96 mphの速球に、彼のベストピッチと言われる、80 mph中盤のスプリッター、プラスのカッターと三球種で空振りを奪える。スラーブ気味のブレイキングボールはその三球種には劣るが、四番目ボールとしては悪くない。また、スタッフも申し分ないが、それ以上にズバ抜けた制球力を誇る。メカニクスは、少し硬く見えるが、それほど大きく懸念するスカウトはいない。昨シーズンは何度かケガで登板をスキップして、健康面で少し疑問を呈されていたが、今季は問題なく投げており、素晴らしいスタッツも相まって、今や少し抜けた全体#1候補となっている。


Brady Singer, RHP, Florida (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 180
Last Drafted: 2nd round (15') by TOR
Ranking: MLB #2/FG #13
Projection: Early 1st round

Comments: 3年前のTORのドラ2を蹴った選手で、その強気な選択を強豪Florida大でフレッシュマンの時からローテで活躍するという実績で正しさを証明している。長身だが、現時点では細身で、プロでワークホースとして成功するにはもう少し筋肉を付ける必要がありそう。速球はコンスタントに95~96 mphを記録する、文句無しの球威がある。スライダーもプラスで速球とのコンビネーションは絶大な威力を発揮する。チェンジアップは、今のところサードピッチだが、進歩はしている。今季も、Casey Mizeほどではないが、十分な成績を残している。メジャープログラムでの実績も含め、Mizeにひけを取らないように見えるが、メカニクスの評判があまり良くなく、さらに割と頻繁にメカニクスを変えて、時々球速が落ちたりするのが少しスカウトの印象を悪くしているよう。


Jackson Kowar, RHP, Florida (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 180
Last Drafted: 40th round (15') by DET
Ranking: MLB #15/FG #27
Projection: Mid 1st round

Comments: 例年通り、層の非常に厚いFlorida大で、昨年Brady Singerと共に、ソフモアでウィークエンドローテを務めた右腕。Singer同様、やや細身ながら、常時90 mph中盤、最速98 mphと、素晴らしい威力の速球を投げる。モーションもそれほど悪くない。チェンジアップがセカンドピッチで、プラスの可能性。ブレイキングボールは他の球種に劣っており、この点で少し奪三振率が低い。18年もその点の評価をあまり変えられておらず、他の選手の伸びもあって、若干位置を落としている。


Logan Gilbert, RHP, Stetson (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #16/FG #22
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: カレッジの先輩にはCorey Kluber、Jacob deGromがいる。夏のCape Cod Leagueでは素晴らしい投球で評価を上げた。優れた投手体型で、まだ筋肉の付く余地もある。速球は最速97 mphと言われているが、通常は91~94 mph程度が多い。カーブがセカンドピッチで、良いボール。スライダーはあまり投げないよう。HS時代は野手として有望視されており、運動能力が高い。また学業も非常に優秀。


Tristan Beck, RHP, Stanford (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 190
Last Drafted: 17th round (17') by NYY
Ranking: MLB #35/FG #70
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 15年のドラフトクラスでも有力なHS投手だったが、強い進学希望でスリップ。16年は名門Stanford大で、フレッシュマンながら開幕投手を任された。速球は91~92 mphとパワースタッフで押すタイプではないが、素晴らしいコマンドと、トップクラスのチェンジアップで打ち取るポリッシュな選手。最速は今季は95 mph程度まで出たよう。カーブもチェンジアップに比べれば不安定だが、良いボール。17年はソフモアながら、ドラ1有力候補として開幕を迎えたものの、背中部の疲労骨折でほとんどプレーできず。ドラ1でなければカレッジに戻ると宣言しておりスリップした。18年はしっかり投げており、評価も上昇傾向。


Sean Hjelle, RHP, Kentucky (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-11
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #44/FG #54
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 6'11"という圧倒的な長身で、Kentucky大出身ということで、Alex Meyerを思い出す。その身長もあって、速球はHS時代は80 mph後半だったが、カレッジ進学で90 mph前半から、最近は96 mphを記録している。80 mph前半のナックルカーブがベストピッチだろう。長身の投手は、モーションが安定しにくい印象だが、彼はこの身長ながら安定したメカニクスを持ち、フレッシュマンの時から安定した実績を残している。


Blaine Knight, RHP, Arkansas (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 165
Last Drafted: 29th round (17') by TEX
Ranking: MLB #48/FG #58
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 17年もソフモアながらドラフト資格があり、Top 100級の選手と見られていたが、カレッジに戻る選択肢があったためスリップ。TEXが下位で指名もカレッジに戻っている。最速97 mph、常時90~94 mphとしっかりとした球速を記録している。身体的にはまだ更に筋力が付く余地があり、伸びしろも期待される。セカンドピッチは80 mph中盤と球速のあるカッター気味のスライダー。チェンジアップとカーブも悪くない。


Griffin Roberts, RHP, Wake Forest (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 210
Last Drafted: 29th round (17') by MIN
Ranking: MLB #53/FG #88
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 昨季もドラフト対象だったが、ソフモアで要求が高いと言われており、スリップしてカレッジへ戻った。今季から先発へ転向。速球は90~95 mph。昨季ブルペンから投げていた時は、常時90 mph中盤、最速97 mphだった。また今クラスでもトップクラスと言われる、80 mph中盤のパワーブレイキングボールを持つ。チェンジアップは平凡で、あまり使っていない。体格は十分だが、元々制球に苦しんだ過去と、サードピッチの未熟さから、リリーフへ移る可能性は比較的高めなタイプには見える。リリーフとしてはクローザーにもなれる選手だが。


Aaron Hernandez, RHP, Texas A&M-Corpus Christi (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 175
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #79/FG #73
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 昨年はカレッジ自体の問題のようだが、一年間プレーできず。しかしCape Cod Leagueや秋の試合で、98 mphの速球を投げて注目を浴びた。やや波の大きい選手で、球速も92~98 mphとレンジが広い。スライダーがセカンドピッチで、カーブ・チェンジアップも投げる。上背が無く、また投げ方的に角度があまり無いため、球速の割には時折打ち込まれることも。


Jake Wong, RHP, Grand Canyon (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #72/FG #91
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: D-IIのカレッジでプレーしているが、ヘッドコーチは元MLB選手のAndy Stankiewiczで、彼の指導の元、多くの選手がMLB組織でプレーしている。速球は最速96 mph。少しボールの出どころを見られやすいタイプで、簡単に打たれることも。チェンジアップがセカンドピッチ。


Mitchell Kilkenny, RHP, Texas A&M (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 205
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #83/FG #93
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 過去2年はリリーフだったが、今季ローテへ移って好投している。速球は最速94 mph程度で平凡だが、よく沈み、低めにコマンドできる。リラックスしたフォームで投げる。スライダーとチェンジアップはどちらもまずまず。


Dylan Coleman, RHP, Missouri State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #84/FG #116
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 非常に優れた体格から、速球は92~94 mph。最速は98 mphを記録したこともあるが、身長の高さもあり、スタッフを含め安定感が無い。80 mph後半のスライダーはシャープ。チェンジアップはほとんど投げない。リリーフ適正との声が強いが、上限は高い。


Zack Hess, RHP, Louisiana State (So.)

B/T: R-R
Height: 6-6
Weight: 200
Last Drafted: 35th round (16') by NYY
Ranking: MLB #91/FG #67
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 昨年はLSUで優れたリリーフだったが、今季はチームの構成の都合でローテへ。良く投げているが、スカウトはブルペン向きと見ている。リリーフなら即戦力だろう。速球はリリーフなら90 mph後半を投げられるが、今季は91~95 mph。スライダーがセカンドピッチ。


Trey Riley, RHP, John A. Logan CC (JC-So.)

B/T: L-R
Height: 6-2
Weight: 175
Last Drafted: Never Drafted
Commitment : Missouri State
Ranking: MLB #76/FG #72
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: HS時代からアームには定評があったが、粗削り過ぎてドラフトされず。速球は常時92~95 mph、最速97 mph。80 mph中盤のスライダーも優れたアウトピッチ。チェンジアップは未熟。メカニクスには多少矯正が必要で、また感情面のコントロールなど、今後の成長が必要。


Jonathan Stiever, RHP, Indiana (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #88
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 速球は90 mph前半がメインで、最速96 mph。スパイクカーブが優れたアウトピッチで、スライダー、チェンジアップも投げる。上背はないが、比較的運動能力が高く、先発投手としてやっていけるだろう。


Sean Wymer, RHP, Texas Christian (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #85
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: TCUで、昨季はDurbin Feltmanと共にブルペンの重要な一角を担った。今季はローテに転向し、序盤少し苦しんだものの、まずまず投げている。速球はブルペンでは安定して95~96 mphを計時するが、先発ではそこまでは出ない。スライダーはスペシャルなボールで、現時点では二球種で圧倒できる。体格がやや小さめで、チェンジアップもあまり投げていないため、先発で投げるなら、そのあたりの疑問に答える必要がある。


Kyle Bradish, RHP, New Mexico State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #89
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: バランスの良い体格で、投手に厳しいリーグで豊富な実績を誇る。速球は92~94 mph、最速96 mph。80 mph後半のカーブが優れたアウトピッチ。カッター気味のスライダーも将来的には武器になる可能性。チェンジアップは平凡。捻りの大きい投げ方は少し矯正が必要かも。


Colton Eastman, RHP, Cal State Fullerton (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 185
Last Drafted: 20th round (15') by MIN
Ranking: MLB #98/FG #78
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: カレッジの先発らしい選手。速球は最速94 mphだが、常時は90 mph前後。今季は序盤チェンジアップが良かったが、カーブの改善に取り組んだ結果、カーブは向上したものの、チェンジアップの質が落ちたとも。


Josiah Gray, RHP, Le Moyne (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: MLB #102
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: D-IIのカレッジでプレーしており、体格も大きくはないが、速球は最速96 mphで、伸びしろもある。元々SSが本職だったが、監督が少し投げさせて、その才能を見抜いたそう。プラスのスライダーに、未熟なチェンジアップ。


Cole Sands, RHP, Florida State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 215
Last Drafted: 22nd round (15') by HOU
Ranking: MLB #116/FG #97
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: HS時代から名前の知れた選手で、兄のCarson SandsはCHCにドラフトされている。イージーなメカニクスから、速球は92~95 mph。スライダーは不安定だが、可能性は持っている。チェンジアップは平均的。


Adam Hill, RHP, South Carolina (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-5
Weight: 215
Last Drafted: 39th round (15') by SD
Ranking: MLB #139/FG #129
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 層の厚いUSCで今季からエースを務める。優れた体格から、91~93 mph、最速95 mphの速球。ややクロスファイヤー気味に投げる。チェンジアップがカーブよりも良いボール。運動能力に欠け、メカニクスの安定性にやや難があり、そのせいでスタッフを深いイニングまで保てていない。


Austin Bergner, RHP, North Carolina (So.)

Comments: BOS関連選手編を参照。

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