2016年1月1日金曜日

16' BOS My Top 50 Prospect Ranking

恒例の個人的なBOSのProspect Ranking Top 50を作りました。Moncada、Devers、A. Espinozaなど、上位数人のタレントレベルで言えば、例年よりもむしろハイレベルだと思いますが、Craig KimbrelのトレードでManuel Margot、Javier Guerra、Logan Allenと傘下のTop 10から2人、Top 20から3人を放出したため、Top 20の層の厚さではやや薄くなったように感じます。

*26歳以下の選手が対象で、年齢もしくは新人資格喪失によってランキング対象外になっている選手は名前全体を括弧で括っています。( )内は昨季のランキング。NRは昨季はTop 50圏外だった選手、Newは今年度からの新加入選手。


[16' BOS My Top 50 Prospects]

1 (New). Yoan Moncada, 2B : Rank A。出足は鈍かったが、キューバからの亡命でしばらく実戦から離れていたのもあったよう。感触を取り戻した後は、コンタクト・選球眼・パワーといずれも海外FA最高額のボーナスを受け取っただけのものは見せたし、何よりスピードが素晴らしい。個人的にはもっと上のクラスでプレーするかと思っていたが、これもブランクがあったし、仕方ないところか。打つ方は何も不安は無い。気になるのはやはり守備だろう。ツール的には問題ないし、将来的には向上するだろうが、2BにはDustin Pedroiaがいるし、Robinson Cano (SEA)のような選手もいるが、一般的な2Bのイメージからすると、身体能力が高すぎてもったいないような気も。CFも務まるだろうが、そちらもMookie Bettsがいて、Benintendiも控える。Deversと被るが3Bか、もしくはやや価値が落ちるが両翼でプレーすることになるのかな?

2 (3). Rafael Devers, 3B : Rank A。18歳のシーズンでLow-Aを問題なく打ちこなし、マイナー全体でもトップクラスの打撃ツールを改めて示した。BOSのボーナスベイビーで、Rkクラスを打ちこなしながらもLow-Aの壁で躓いた選手としては、もうだいぶ前になってしまうが、Michael Almanzarがそうだった。しかしDeversは難なくクリアー。まだ選球眼は数字に表れていないものの、むしろこのレベルだと打てるボールが多すぎるからなんじゃないかと思っている。守備も契約当初はやや懸念されていたものの、現在はむしろ好守の3Bになり得る可能性も見せている。気になるのはやはりパワー面か。逆方向にも打てる高い技術はあるが、むしろ引っ張れるボールはしっかり引っ張ってパワーも見せて欲しい。Garin Cecchiniの二の舞だけは避けたい。またパワー面も含めて波がやや大きいが、これも若さゆえの面もあるだろう。来季この辺りを改善できれば、全体Top 5も狙える器だと思う。

3 (29). Anderson Espinoza, RHSP : Rank A (Borderline A-)。BOSに久しぶりに現れた、真の投のTop Prospect。Clay Buchholz以来の大器と言っても過言ではない。近年、マイナー全体で球速の向上はあるが、それでも17歳で既に100 mphを投げるという圧巻のアーム。変化球やコマンド等、技術的な面も既に同年代の選手を超越している。もちろんマイナー上層での実績は少ないが、見たスカウトの全員がスペシャルと言うほど。気は早いけど、既に未来のエースPedro Martinez二世として大きく期待しています。

4 (New). Andrew Benintendi, CF : Rank A-。ドラフト時は個人的に非常に懐疑的に見ていた選手だが、入団後素晴らしい打撃を見せて、一躍15年ドラフト全体でも大当たりと見なされるようになった。カレッジでも長期間の実績が無く、BOSもリードオフタイプと見ているという話もあったが、これまでのところ、パワー面でも素晴らしく、高い上限を期待させてくれる。16年中にはAAに到達するだろうが、そこでどれだけ打てるかが注目。

5 (7). Brian Johnson, LHSP : Rank B+。昇格のタイミングがオールスター前と悪く、結局あまりMLBでは機会のないままマイナーに戻り、ケガでシーズンエンド。とは言え、AAAを圧倒し、MLBデビューと15年度分のノルマはクリアーしている。非常に安定感があり、毎試合コンスタントに投げる能力はズバ抜けている。MLBでの試合ではそうでもなかったが、三球種をコマンド良く操る能力がそれを可能にしている。ケガの状況が不明だが、16年も引き続き先発デプスとして待機するが、マイナーでやり残したことはあまり無く、場合によってはリリーフで起用される場面も出てくるかも。

6 (16). Sam Travis, 1B : Rank B (Borderline B+)。打者有利と言われるAFLでも1 HRと、HRパワーが不足している点が気に掛かるが、コンタクトに関しては非常に完成されているところを見せた。パワーも生来のパワーはあるようで、もう少し積極的に引っ張るようになれば、HR数は増える可能性はある。プロデビューだった14年はやや早打ちに見えたが、15年は選球眼もしっかり見せた。パワーが進歩しなければ、右打ちという点もあって、控えやプラトーンによりフィットしたタイプになりそうだが、それはそれでも何気にBOSの1B事情にはフィットする。David Ortizが16年限りで引退予定。トレードが無ければ、Hanley Ramirezを17年からDHに移し、1BがTravis Shawメインとなれば、左打ちのShawとTravisでコンビを組めるかも。

7 (14). Michael Kopech, RHSP : Rank B (Borderline B+)。本来なら、Rank B+で#5か#6をB. Johnsonと争う位の評価をしても良いと思うが、禁止薬物問題で出場停止を喰らったことで少し評価を下げた。メカニクスはあまり評判が良くないし、セカンドピッチ以降も未熟だが、先発ながら90 mph後半を投げるアームはやはり魅力。被打率・奪三振率といった、支配力が関係するスタッツも良い。サスペンションの期間にチェンジアップを向上させたらしいし、来季こそはブレイクを目指して欲しい。

8 (11). Deven Marrero, SS/2B/3B : Rank B (Borderline B-)。BrentzやCoyle、Cecchiniなど、AAA到達後に苦戦しているProspectグループの一員と見なされるようになっているが、15年シーズン終盤に、MLBで出場機会を稼ぎ、まずまずのプレーを見せたことで、評価を多少回復。少し甘めの評価にも思うが、MLBレディになっている点を評価した。守備は問題ないだろう。打撃は、この手の選手としてはややスウィングが大きい点が気になるが、一方で選球眼などを含めて、一般的なIF控え選手よりは打撃の上限は高め。MLBの経験を自信に変えて、今度こそAAAを圧倒すれば、場合によっては他チームでレギュラーとしての道も開けるだろう。

9 (10). Michael Chavis, 3B : Rank B-。15年は傘下のHR王に輝くなど、パワー面では期待通りの一方、ドラフト時には評価されたコンタクト・選球眼に関しては、かなり未熟なところを見せた。数年前のCoyleのような印象。まだ若いが、三振も非常に多く、コンタクトの成長に関しては、若干不安視している。BOSはこれまで、Will MiddlebrooksやDavid Renfroeのような、コンタクトの磨かれていないHS出身のSS/3Bの育成に失敗している点も気になる。

10 (22). Nick Longhi, 1B/RF : Rank B-。Ball、Stankiewiczというトップ2ピックが苦戦中で、ドラ3のJon Denneyはリリース。Carlos Asuajeまでがトレードされた今、13年ドラフト組の最後の希望と言っても差し支えないかも。Massachusetts州出身のローカルボーイで、BOSファン。15年は絶好調な出足から、やや尻すぼみで終えた感があるが、19歳と同クラスではかなり若い選手だし、十分に良くやったと言えるだろう。パワー・選球眼はまだまだだが、ピュアヒッティングスキルは十分。守備面では大きな価値を見出せない選手なので、16年はパワー・選球眼でさらなる進歩を期待したい。

11 (NR). Marco Hernandez, SS/2B : Rank B-。Felix DoubrontのトレードのPTBNLという扱いでBOSにやって来た当初は、全く注目を浴びてはいなかったが、15年はパフォーマンス面で大きく成長を見せ、このオフに40人枠入りを勝ち取った。引っ張れるボールをしっかり引っ張るようになったことで、パワー面で大きく向上。守備面ではスペシャルではないが、ソリッドなツールを持つ。早打ち傾向が強く、15年は出来すぎにも思えるが、AAAでしっかり打てれば、MLBの控えIFにはなれる。

12 (33). Mauricio Dubon, SS/2B : Rank B-。15年はタレント揃いのLow-Aの内野陣の一角で開幕。守備も2BとSSを兼務する形でのプレーとなったが、打つ方はそれに影響されず絶好調。High-A昇格後、しばらく適応に時間を要したが、その後アジャストしている。これまではあまり示してこなかったスピードも2クラスのトータルで30 SB。M. Hernandezと似た、IF控えタイプのプロフィールだが、スピード面や選球眼では上回る。Brock Holtの次のUT候補として期待したい。

13 (40). Pat Light, RHRP : Rank B-。元々リリーフ向きというのは分かっていたが、先発としては諦められる形でブルペンに移った今季は、そちらの適性の高さを示した。奪三振マシーンというほどではないにせよ、90 mph後半の速球は身長の高さもあって角度がある。スプリッターとチェンジアップの中間のような落ちるボールも決め球にできているよう。AAA昇格後は打たれたが、ブルペン転向一年目で疲れもあっただろう。ウィンターリーグでもしっかり投げており、心配なさそう。右腕リリーフはライバルが多いが、16年のMLBデビューを目指したい。

14 (15). Wendell Rijo, 2B : Rank B- (Borderline C+)。成績的には平凡だが、19歳でHigh-Aでプレーということで、多少早上げ気味な中でプレーしており、それを考えるとまずまずやっているとは言える。パワー・選球眼も全く無い訳ではないし、もう少し三振を減らしてコンタクトが向上すれば、バランスの良いスタッツを残す可能性はある。2B守備も成長したよう。15年はSSや3Bでもわずかにプレーしたが、肩の強さの部分で基本は2B専門。2BとしてはMoncadaが後ろに迫って来ており、16年は踏ん張りどころになりそう。

15 (NR). Luis Alexander Basabe, CF/RF : Rank B- (Borderline C+)。各誌で傘下のTop 10に選ばれているが、個人的にはまだそこまでの評価は躊躇われる。確かに18歳のCFで、しっかりとパワーを見せている点は特筆に値するし、スピードのツールを合わせて、上限の高い選手ではあると思うが、三振率も高く、マイナー上層で対応できるかどうかという部分でやや懐疑的に見ている。自分の印象を覆し、5ツールのOFとして飛躍を期待したい。

16 (47). Ty Buttrey, RHSP : Rank C+ (Borderline B-)。失望の14年から、15年は進歩を見せたが、一方でドラフト時に期待したような上限は最早望めなくなっている。HS時に最速96 mphと球威を評価されていたが、プロ入り後は90 mph前半と平凡。同クラスでは年齢がやや高めで、体格的にもあまり伸びしろはない。オフスピードピッチやコマンドも平凡。どれだけ育ってもローテ中位がやっとか、という印象。

17 (NR). Williams Jerez, LHRP : Rank C+ (Borderline B-)。野手として完全に失敗というところからブルペン転向。今季Low-Aから一気にAAまで昇格し、40人枠入りまで勝ち取った。経験は浅いながら、スタッツは全体的にも悪くないし、左打者に対しても好成績。最速97 mphの速球と、スライダーのコンビネーションとスタッフも十分。現状MLBには確たる左腕リリーフ候補はいないし、来季中に11年ドラフト組で8人目となるMLBデビューの可能性も。

18 (13). Trey Ball, LHSP : Rank C+。15年はHigh-Aでプレーしたが、前年からほぼ何も向上が見られなかった。ドラフトから2年以上が経ってこの状態では、外れピックとの烙印を押されても仕方ない。スカウティングレポートでも、スタッツから見ても、今後成長が期待できそうな印象も受けない。元ドラ1の肩書きだけでこの位置に留まっているようなもの。何度もしつこく書くがBOSがスルーしたAustin Meadows (PIT)押しも押されぬ全体Top 100 Prospectだと言うのに。

19 (18). Teddy Stankiewicz, RHSP : Rank C+。Buttrey同様、それなりに投げているが、可能性を感じさせない点で似ている。制球の良さは買えるものの、被打率、ゴロ率等、支配力が現れるスタッツは平凡以下。何より致命的なほど三振が取れない。長身に、速球も最速は96~97 mphとも伝えられているが、変化球も含めてムーブの質が高くなく、空振りが奪えない。この内容だとリリーフでも使えるかは不明。16年は多少上向いて欲しいが。

20 (32). Daniel McGrath, LHSP : Rank C+。一般的にはもっと評価は低いと思うが、成績だけ見ると、なかなかによくやってると思う。フライボーラー傾向が強いものの、被打率が非常に低く、三振もしっかり奪えている。四球の多さが気になるが、昨年よりは大きく改善。今季はケガで半分近く休んだ点もマイナスだが、その分来季ジャンプアップの可能性も。球速的には平凡だが、比較的似たタイプだと思っていたAllenもSDにトレードされてしまったし、McGrathが伸びてくれれば嬉しい。

21 (27). Heath Hembree, RHRP : Rank C+。SF時代のケガ以降、球威の低下を言われていたが、今季は最速98 mph、常時94 mphとだいぶ戻って来た。試合を見ているとどうも平凡に見えてしまうが、レポートやマイナーでの成績は申し分ない。あとはMLBレベルで結果を残すだけ。Jonathan AroはSEAへトレードされたが、Steven Wright、Matt Barnes、Brandon Workman、N. Ramirezら、右のリリーフを争うライバルは多い。それでも彼が頑張ってくれれば、Barnesあたりは先発に戻せるかも。

22 (30). Christopher Acosta, RHSP : Rank C+。全く実績の無い選手だが、将来性と他に目ぼしい選手がいないということで、かなり上位にランキングしてみた。前評判はEspinozaにも劣らなかったが、蓋をあけてみれば結果は対照的。ただ、DLからの復帰後は可能性の一端を見せた。来季の飛躍に期待したい。

23 (34). Noe Ramirez, RHRP : Rank C+。スペシャルな速球は無いが、チェンジアップが噂通り素晴らしく、右のリリーフの中でも個人的にはかなり買っている。速球と同じ軌道から手元で鋭く落ちるチェンジアップは、一般的にサイドアームが苦手とする左打者にも非常に効果的で、実際マイナーでも左打者をよく抑えている。コマンドを磨けば7回セットアップも可能じゃないかと。

24 (21). Bryce Brentz, RF/LF : Rank C+。今季も開幕数試合は「おっ」と思わせる打撃だったが、次第に調子を落とし、例年通りの三振の多さとケガに泣いた。パワーは捨て難いものの、最早多くを期待できる状況ではないし、むしろ次にDFAがあるとしたら、彼かCoyleかE. Escobarか、というような状態。右のパワーヒッターは、CFタイプが並ぶMLBのOFのレギュラー陣と相性が良いはずだが、その役割にも2年契約でChris Youngを獲ってしまった。Youngの調子が上がらなくて、Brentz自身がマイナーで結果を残していればあるいは。

25 (New). Luis Ysla, LHRP : Rank C+。まだBOS傘下での実績はほとんど無いが、三振の取れる左腕ということで、リリーフとして使われるよう。球威も最速97 mph程度と左腕としては十分だが、パフォーマンスにムラがあるのは、コマンドの問題だろう。Jerezと共に、16年中にも出番が回ってくる可能性もあるし、しっかりリリーフに適応してもらいたい。

26 (New). Marc Brakeman, RHSP : Rank C+ (Borderline C)。15年ドラフトで、最も意外な契約だった選手。ドラ2~3レベルの実力はあるものの、ケガがあってカレッジでの実績が少なく、指名順位が低かったことから、カレッジに戻ると思っていた。FILでも96 mph程度の速球を見せており、スティールピックになり得る可能性。右投手にしては、チェンジアップが良いらしいのも個人的にポイント。

27 (NR). Jalen Beeks, LHSP : Rank C+ (Borderline C)。これまた年齢とプロフィールを考えれば、アンスペクタクルな成績の投手だが、これくらいの選手をTop 50どころか、Top 30に入れる必要があるくらい、層的には弱くなっている。小柄だが、意外と球威はあることから、リリーフ適性がありそうだが、マイナーの先発投手Prospectの少なさもあって、来季も先発だろう。せめてAクラスではもう少し先発でも支配力を見せて欲しいが。

28 (NR). Josh Ockimey, 1B : Rank C+ (Borderline C)。ゲームパワーはまだまだも、意外にもショートシーズンでしっかり打った。近年の下位指名HS選手はショートシーズンですら満足にプレーできていないが、その中ではまずまずやっている。7月を除けば、.270/.370/.480前後をクリアーしているし、4 HRの内、8月に3 HRしているのも、来季に向けて期待できる要素。ただAVGはそこそこながら、三振が非常に多く、また左投手を全く打てていないということで、不安も大きい。

29 (New). Austin Rei, C : Rank C+ (Borderline C)。全く好みの指名ではなかったが、現状傘下で最も期待せざるを得ない捕手Prospect。守備はともかく、カレッジの成績的にも打撃への不安が大きい。ドラフト前によく打って評価を上げたが、その期間も短く、フロックだった可能性も否定できない。来季はこの悪い印象が覆るように頑張ってもらいたい。

30 (New). Austin Glorius, RHSP : Rank C+ (Borderline C)。UDFAでの契約ながら、最速97 mphの速球で注目度を上げている。ショートシーズンクラスではイニング数を大きく上回る三振を奪うなど、少ないサンプルながら、プロでも結果を残している。速球以外はまだまだ粗そうだが、先発投手Prospectの中でもわくわくさせてくれる数少ない選手の一人。名前の良さは傘下でもNo.1かも。

31 (25). Henry Ramos, RF/CF : Rank C (Borderline C+)。好調なスタートを切ったが、8試合でDL入り。その後レギュラーシーズン中は試合に戻れなかった。ウィンターリーグでは所属チームのCFレギュラーとして出場しており、健康には戻っているようだが。正念場のシーズンをほぼ一年棒に振っており、最早チャンスは極小だが、Jim Callisさんも評価する身体ツールがブレイクしてくれることを願っている。

32 (New). Travis Lakins, RHSP : Rank C。契約が遅く、プロでほとんど投げられなかったが、15年ドラフト組の投手の中では、Allenがトレードされた現状で、Brakeman、Gloriusと並んで期待したい選手。球威があり、FILでもなかなか印象的だったよう。どちらかと言うとリリーフ適性の選手には見えるが、来季の本格デビューに期待したい。

33 (NR). Yoan Aybar, CF/RF : Rank C。アベレージは二年連続でまずまず。若い海外FAのOFということで期待したいが、中身的には、固め打ちとシーズン終盤の失速というのが二年続いている。またパワーの無さ、早打ち、三振の多さと、気になる部分も多い。CFで多くプレーしているが、肩が強い反面、スピードも平均的でRFが適性とも。若いラテン選手だけに身体の成長も期待したいが、現状ではRFとしてはかなり厳しそうなツールセット。

34 (41). Jamie Callahan, RHRP/SP : Rank C。昨季のSTで球速アップが注目されたものの、試合では全くその力を見せないまま一年を終えた。今季も開幕からLow-Aで打ち込まれ、完全に終わったかと思ったが、リリーフに降格後息を吹き返した。8月以降は特に、イニング数を大きく上回る奪三振に、人が変わったかのように四球も減った。これまでは典型的なフライボーラーだったのが、ゴロ率も少し上昇。速球は98 mphまで出ているようだし、これほどリリーフの水に合うとは驚き。来季は一気にマイナー上層まで駆け上がって、Rule 5ドラフト前に嬉しい悲鳴を聞かせて欲しい。

35 (46). Tzu-Wei Lin, SS : Rank C (Borderline C-)。High-Aで好AVGを残し、ようやく開花かと思いきや、AAではやはりオーバーマッチ。守備、スピード、センターラインの選手としては悪くない選球眼、三振率の低さと、パワー以外のツールは問題ないのだが、あまりにも非力で強いコンタクトができない。同じ台湾出身の先輩Che-Hsuan Linと同じ道を辿りそう。

36 (12). Sean Coyle, 2B/3B/OF : Rank C (Borderline C-)。最早何も言うことは無い。健康にプレーできない限り、どうにもならないだろう。今季は3Bに加えて、OFにもチャレンジ。しかし、同期のCecchiniがDFA後、トレードされたように、結果が出なければ、もう切られてもおかしくない立場。DFAも間近だろうが、何とか健康を取り戻し、恵まれたツールを発揮してもらいたい。

37 (26). Simon Mercedes, RHRP : Rank C-。一時は100 mphを投げたと言われ、リリーフ転向なら大ブレイクも期待していたが、これまでのところイマイチ。球速も期待されたようには出ていないよう。元々コマンドや変化球に優れた選手ではないし、一にも二にも速球が重要。今季の反省を生かして、来季進歩を見せてもらいたい。

38 (NR). William Cuevas, RHSP : Rank C-。MiLFAだったが再契約。飛び抜けたボールは無く、一般的にはもっと下だろうが、先発としてマイナー上層でよく投げている点を買っている。元々海外FAの7/2契約で注目されたが、マイナー下層ではイマイチ。しかしここ1、2年上のクラスでも比較的三振を奪っている。体格は小さめで、速球も平凡だが、変化球が良いよう。Aroが抜擢されたように、結果を残していればあるいは声が掛かるかも。

39 (37). Kevin McAvoy, RHSP : Rank C-。ゴロボーラーで奪三振率が低めなのはまだ良いとしても、この手の投手としては制球がかなり悪い。ゾーンの低めで勝負するだけに、球数が増えるのはわかるが、Aクラスでここまで四球が多いと、単純にボールをコントロールする能力に疑問。Chris Hernandezなど、これまでもAAくらいまでは飛び抜けたゴロ率でよく投げていた選手はいたが、MLBとなると難しそう。

40 (NR). Josh Pennington, RHSP : Rank C-。TJから復帰したばかりで実績も少ないが、FILでは96 mphの速球を投げていたそう。体格は小さいが、スタッフは面白そうな選手。GCLでサンプルも少ないが、奪三振率、被打率、ゴロ率といったスタッツが良く、楽しみ。昨季の下位指名選手の中ではお気に入りの一人。

41 (NR). Roniel Raudes, RHSP : Rank C-。A. Espinozaのような圧倒的なスタッフは無いが、一年目にしてシーズン途中USデビューを勝ち取ったのは、かなりレアなケース。DSLでは53.2 IPでたった3四球と制球の良さは際立っていた。来季以降、身体的な成長と、フォーム・制球のバランスを上手く取って、長所を伸ばして行きたい。

42 (17). Edwin Escobar, LHRP/SP : Rank C-。13年はWSを制したから良かったものの、今やマイナー全体でも有望な投手ProspectになったFrankie Montasを出して得たJake Peavyは今一つ。そのPeavyを売って得たHembree、Escobarも、今一つパッとしない。元々は先発として期待されていた選手だが、リリーフの水に合わないのか、リリーフではよく打たれている。先発ならボチボチ投げるのだが。オプション切れだし、現状枠の無駄使いにも思えるが、左リリーフで確たるカードがいないので、ST次第ではチャンスがあるかも。

43 (NR). Aaron Wilkerson, RHSP/RP : Rank -。AFLでイマイチだったのが残念だが、今季はLow-A開幕からAAまで一気に昇格。年齢の高さもあり、素材としてはGloriusほど面白いわけではないが、UDFAで契約した選手にしては期待できそう。リリーフではイマイチだが、先発では内容も非常に良い。

44 (NR). Jose Almonte, RHSP : Rank -。奪三振率が低く、セカンドピッチ以降の完成度の低さを感じさせるが、被打率の低さが魅力。やや荒れ球気味なのもあるのかもしれない。元々海外FA市場でも非常に評価の高かった選手で、昇格スピードはイマイチだが、そろそろフルシーズンでの開花に期待したい。

45 (NR). Gerson Bautista, RHSP : Rank -。ルーキークラスながら、100 mphの速球を記録したアームの強さが魅力。ただその球速の割には、大炎上の試合もある。コマンド・セカンドピッチが無いに等しいのだろうが。こういった素材型を上手く磨いて行きたい。

46 (NR). Chandler Chepherd, RHRP : Rank -。14年ドラフト組ながら、既にHigh-A/AFLで投げている。カレッジでは先発だったが、BOS傘下ではリリーフに専念。球速は平凡だが、変化球が良いよう。14年の春先はドラフトでTop 100級の選手だった。下位指名ながら、個人的にはかなり期待している選手。

47 (NR). Kevin Steen, RHSP : Rank -。Pennington同様、少ないサンプルではあるが、ショートシーズンでは良い投球を見せている。今のとこと球速が平凡なようなので、少しランキングは低めにしているが、運動能力が非常に高い点が気に入っている。身体が成長すればブレイクも。

48 (NR). Mike Meyers, LF/RF/CF : Rank -。個人的には割と気に入っている選手。LFメインの選手としてはパワーが無いのが難。Low-Aでは良かったものの、High-Aではオーバーマッチしていたため、現状では大きく期待するのは難しいかもだが。

49 (New). Kyri Washington, LF : Rank -。カレッジからの指名選手だが、身体能力はトップクラスな反面、やや荒削りという素材タイプ。ただショートシーズンクラスでは思ったよりしっかり対応していた。上手くスキルを磨くことができればスティールピックになり得る。

50 (38). Karsten Whitson, RHSP : Rank -。最後の50番目ということで、単純なランキング順というよりはワイルドカード扱いで選んだ。15年全休ということで、厳しい立場だが、入団後の14年のFILでは良かったようだし、何とか健康に戻って復活を。


Honorable Mention : LHSP Enmanuel De Jesus, RHSP/RP Ben Taylor, CF/RF/LF Tate Matheny, LF/CF/RF Bryan Hudson, LF/CF/RF Trenton Kemp, RF/CF/LF Danny Mars, RF Alberto Guaimaro, CF Simon Muzziotti

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