2014年6月26日木曜日

14' Vanderbilt Commodores Season Stats

本日、見事カレッジワールドシリーズを制し、ナショナルチャンピオンに輝いたVanderbilt Commodoresの各選手の今季の成績です。エースとして期待されたTyler Beedeが最後調子を下げて終わったのは残念でしたが、チーム一丸となって栄冠を勝ち取りました。


[Pitchers]

☆ Tyler Beede (Jr.-RHP) : 19-19 G-GS/W8-L8/4.05 ERA/113.1 IP/92 H/4 HR/64 R/51 ER/53 BB/116 K

☆ Walker Buehler (So.-RHP) : 19-16 G-GS/W12-L2/2.64 ERA/102.1 IP/85 H/4 HR/33 R/30 ER/31 BB/111 K

☆ Tyler Ferguson (So.-RHP) : 17-15 G-GS/W8-L4/2.69 ERA/77.0 IP/55 H/2 HR/31 R/23 ER/30 BB/65 K

☆ Carson Fulmer (So.-RHP) : 26-10 G-GS/W7-L1/10 SV/1.98 ERA/91.0 IP/61 H/0 HR/22 R/20 ER/41 BB/95 K

☆ Jared Miller (Jr.-LHP) : 17-10 G-GS/W7-L2/4.35 ERA/62.0 IP/58 H/1 HR/37 R/30 ER/27 BB/46 K

☆ T. J. Pecoraro (Sr.-RHP) : 13-2 G-GS/W1-L1/8.20 ERA/18.2 IP/29 H/0 HR/19 R/17 ER/12 BB/16 K

☆ Brian Miller (Jr.-RHP) : 30-0 G-GS/W1-L1/5 SV/1.93 ERA/42.0 IP/24 H/1 HR/11 R/9 ER/8 BB/37 K

☆ Adam Ravenelle (Jr.-RHP) : 24-0 G-GS/W3-L2/3 SV/1.35 ERA/40.0 IP/19 H/1 HR/8 R/6 ER/14 BB/37 K

☆ Hayden Stone (Fr.-RHP) : 23-0 G-GS/W4-L0/3 SV/1.71 ERA/58.0 IP/41 H/1 HR/16 R/11 ER/14 BB/80 K

☆ John Kilichowski (Fr.-LHP) : 13-0 G-GS/W0-L0/1.57 ERA/23.0 IP/13 H/1 HR/5 R/4 ER/8 BB/22 K

☆ Ben Bowden (Fr.-LHP) : 12-0 G-GS/W0-L0/3.48 ERA/10.1 IP/8 H/1 HR/5 R/4 ER/6 BB/10 K

☆ Steven Rice (Sr.-LHP) : 2-0 G-GS/W0-L0/4.50 ERA/2.0 IP/1 H/0 HR/1 R/1 ER/1 BB/1 K

☆ Luke Stephenson (rFr.-RHP) : DNP

☆ Jordan Sheffield (Fr.-RHP) : DNP

☆ Ryan Johnson (Fr.-LHP) : DNP


[Comments for Pitchers]

今季もやはり投手陣の良さがチームの原動力となった。昨季のエースKevin Ziomek (DET)と、Philip Pfeifer (詳細不明)が抜けた先発陣は、開幕はエースBeedeに、Jared Miller、そしてWalker Buehlerを押しのけてウィークエンドスターターの座を掴んだTyler Fergusonというローテ。T. J. PecoraroとBuehlerがスウィングマン兼ウィークデースターターとして控えた。

序盤はローテの3人が素晴らしい安定感を見せ、快調に連勝街道を突っ走っていたが、シーズン中盤以降、3人が3人共ややコマンドを崩し、ウィークエンドシリーズを2週連続で負け越すと、業を煮やした首脳陣が、それまでクローザーを務めていたCarson Fulmerを先発に投入、J. Millerをリリーフに配置転換した。終盤戦からポストシーズンも、Beedeに安定感が戻らず、最終的には防御率が4点台に。カレッジワールドシリーズファイナルでも勝てなかった。一方、Fulmerは先発転向後、即座にエース格に成長。当初のローテ3人とは逆に、シーズンが進むにつれて安定感を向上させたBuehlerと2人でローテを支えている。

リリーフ陣は、主力全員がERA1点台と今季も磐石。Fulmerが開幕直後から終盤戦を任され、昨季までのクローザーのBrian Millerからクローザーを奪取。また、Adam Ravenelleの成長と、驚きのデビューとなった奪三振マシーンのHayden Stoneの台頭があり、誰もが安心して終盤を任せられるため、リリーフが連投する場面がほとんど無くなったことは喜ばしい。ポストシーズンは、Ravenelleがクローザーに定着。カレッジワールドシリーズのファイナル最終戦でも最後を締めた。

これに、Stoneほどのインパクトはなかったが、フレッシュマンの両左腕John KilichowskiとBen Bowdenがある程度の機会を得た。他は、昨季は左の2枚目のリリーフとして活躍したSteven Riceがほんの少し投げたくらい。終盤戦はFulmerがローテに入ったため、経験豊富な両Millerと、Ravenelle、Stoneの4人を勝ちパターンに、先発陣からBuehlerやFergusonをロングリリーフに起用してやり繰りしている。

来季に関しては、Beedeが抜け、まず先発はFulmer、Buehler、Fergusonの3人が有力。3人とも90 mph中盤から後半に達する速球を持つ本格派で、いずれもドラフトイヤーを迎えるし、今季のそれぞれの良い時のピッチングを見せれば、トリプルエースとして、15年ドラ1候補となるだろう。また、今季は比較的長いイニングのリリーフも見せたStoneや、実績を積み、カレッジワールドシリーズでも好リリーフを見せたKilichowskiも高いレベルでのローテ争いを展開してくれそう。Jo. SheffieldはTJ明けということもあり、まずはリリーフからかな?

来季の新人リクルートに関しては、Touki Toussaint、Dylan Cease、Justus Sheffield、Cody Reedと、錚々たる顔ぶれだったが、いずれも上位で指名されており、プロに進むのは確定的だろう。他のリクルートはまだ調べきれていないが、いきなり先発に食い込むような大物はいなそう。今季のStoneのようなブレイクには期待したいが。あとは、Pecoraroが抜けるし、シニアーで経験豊富な選手がスウィングマンに控えていてくれるとバランスが良いが。J. Millerは最後少し評価を落としたし、プロに行かずにシニアーでの評価アップを目指して、残ってくれれば理想的だけど、現時点で先発入りは困難だし、プロに行ってしまうかも。トランスファーとは聞いていないので、Pfeiferが戻って来てくれれば良いのだが。

リリーフでは、Ravenelleが抜けるのが大きい。B. Millerはプロに行くのかは不明。残ってくれるなら、経験という意味で大きいが。現時点では、先発陣も厚いし、Stoneがクローザーになってくれるのが理想的かな?今季の実績から言うと、ローテ候補の3人とStoneの4人がウィークエンドローテとクローザーの4枠を占めるかと思います。あとはKilichowski、Bowdenの成長と、Jo. Sheffieldに期待したいけど、リリーフに関しては、経験・実績的に少し今季からはパワーダウンしそうですね。


[Hitters]

☆ Dansby Swanson (So.-2B/3B/SS) : 72-72 G-GS/282 AB/94 H/27 2B/2 3B/3 HR/63 R/34 RBI/37 BB/49 SO/22 SB/5 CS/.333 AVG/.411 OBP/.475 SLG

☆ Vince Conde (Jr..-SS) : 72-72 G-GS/243 AB/69 H/9 2B/1 3B/4 HR/45 R/50 RBI/41 BB/42 SO/15 SB/2 CS/.284 AVG/.397 OBP/.379 SLG

☆ Bryan Reynolds (Fr.-LF/RF/1B/CF) : 72-71 G-GS/281 AB/95 H/24 2B/2 3B/4 HR/53 R/54 RBI/23 BB/49 SO/14 SB/6 CS/.338 AVG/.395 OBP/.480 SLG

☆ Zander Wiel (rSo.-1B) : 68-66 G-GS/235 AB/61 H/14 2B/3 3B/5 HR/43 R/44 RBI/34 BB/49 SO/13 SB/4 CS/.260 AVG/.378 OBP/.409 SLG

☆ Rhett Wiseman (So.-RF/LF) : 68-65 G-GS/238 AB/66 H/18 2B/4 3B/0 HR/37 R/30 RBI/22 BB/43 SO/12 SB/5 CS/.277 AVG/.343 OBP/.387 SLG

☆ John Norwood (Jr.-CF/RF) : 68-62 G-GS/218 AB/65 H/12 2B/1 3B/3 HR/32 R/32 RBI/24 BB/51 SO/17 SB/8 CS/.298 AVG/.368 OBP/.404 SLG

☆ Xavier Turner (So.-3B/2B) : 64-63 G-GS/250 AB/71 H/15 2B/0 3B/2 HR/35 R/38 RBI/16 BB/32 SO/18 SB/7 CS/.284 AVG/.355 OBP/.368 SLG

☆ Nolan Rogers (Fr.-CF/LF/2B) : 57-39 G-GS/148 AB/30 H/6 2B/0 3B/0 HR/20 R/14 RBI/14 BB/35 SO/3 SB/2 CS/.203 AVG/.310 OBP/.243 SLG

☆ Ro Coleman (Fr.-LF/CF/2B) : 50-22 G-GS/115 AB/25 H/2 2B/0 3B/1 HR/16 R/13 RBI/17 BB/17 SO/4 SB/5 CS/.217 AVG/.343 OBP/.261 SLG

☆ Jason Delay (Fr.-C/3B) : 47-38 G-GS/114 AB/28 H/9 2B/0 3B/0 HR/26 R/13 RBI/17 BB/32 SO/1 SB/1 CS/.246 AVG/.374 OBP/.325 SLG

☆ Karl Ellison (Fr.-C) : 35-20 G-GS/73 AB/14 H/0 2B/1 3B/0 HR/8 R/9 RBI/13 BB/18 SO/0 SB/2 CS/.192 AVG/.352 OBP/.219 SLG

☆ Chris Harvey (Jr.-C) : 28-17 G-GS/68 AB/20 H/3 2B/0 3B/0 HR/8 R/8 RBI/4 BB/20 SO/0 SB/0 CS/.294 AVG/.347 OBP/.338 SLG

☆ Kyle Smith (So.-1B/RF/LF) : 25-7 G-GS/39 AB/6 H/2 2B/0 3B/0 HR/7 R/5 RBI/3 BB/15 SO/0 SB/0 CS/.154 AVG/.205 OBP/.205 SLG

☆ Tyler Campbell (So.- 3B/2B/SS) : 19-6 G-GS/33 AB/7 H/3 2B/0 3B/0 HR/6 R/6 RBI/3 BB/6 SO/0 SB/0 CS/.212 AVG/.297 OBP/.303 SLG

☆ Will Cooper (Jr.-LF/RF) : 18-4 G-GS/22 AB/3 H/1 2B/0 3B/0 HR/4 R/1 RBI/4 BB/5 SO/1 SB/0 CS/.182 AVG/.250 OBP/.227 SLG

☆ Aubrey McCarty (Fr.-1B) : DNP

☆ Tyler Green (Fr.-1B) : DNP

☆ Penn Murfee (Fr.-2B) : DNP

☆ Drake Parker (Fr.-LF) : DNP


[Comments for Hitters]

昨年の中心メンバー4人が抜けたこともあり、打撃面ではやや苦しんだ印象。開幕は、捕手がChris Harvey、1BにZander Wiel、2BがDansby Swanson、3BがXavier Turner、SSがVince Conde、OFはLFがWill Cooper、CFはNolan Rogers、Ro Colemanの併用、RFがJohn Norwoodだった。捕手に関しては、Jason Delay、Karl Ellisonの両フレッシュマンが成長を見せ、最終的にはDelay、Ellison、Harveyという序列に。特にDelayは打席でもまずまずだし、来季以降さらなる活躍が期待される。来季も基本は2人の成長株を軸に守備の良いHarveyがシニアーとして控えるだろう。

1Bは途中Bryan Reynoldsが入る期間もあったが、一応Zander Wielが軸となった。現陣容では数少ないパワーヒッターで、チーム最多の5 HRを放ったが、やはり中軸としてはインパクトに欠ける。Aubrey McCarty、Tyler Greenと1Bのフレッシュマン2人は力不足か出番が無かった。来季は強化したいポジションだが、今のところ大物リクルートも無し。Wielや今季少し1Bで出場したKyle Smithの成長に期待するしかない。

2BはDansby Swansonが成長を見せ、年間を通してレギュラーとして活躍。守備はさすがだし、打撃面でも二塁打のチーム記録を作るなど貢献し、Team USAでもレギュラー候補となっている。来季はSwanson自体はチームの軸としてレギュラー確定だろうが、正SSとして期待したいところ。一方2B候補としては、リクルートからはIsan Diazはプロに行くだろうし、同じくMassachusetts州出身のWill ToffeyがNYYに行かずに入団してくれることに期待したい。またCF争いの結果次第では、RogersやColemanも候補になるかも。

3BはXavier Turnerが終始レギュラーだったが、中心打者へという期待を裏切った。最後のNCAAのファイナルで原因は不明ながら出場停止を受け、急遽代役にTyler Campbellを起用せざるを得なかった。失望のシーズンとなっている。来季復帰するのが前提だが、Turnerのリバウンドにまずは期待したい。一方Campbellもカレッジワールドシリーズでは大活躍。IFのどこかでレギュラー獲りを目指すだろう。SSはVince Condeがほぼ全ての試合でレギュラーを務めた。ジュニアーの選手では、Norwoodと並ぶレギュラー格だし、来季も残ってくれるならリーダーとして期待したいけど、ドラ10まででピックされているし、プロに行くかと思われる。

LFはチームの野手MVPとも言えるフレッシュマンのReynoldsがレギュラーに定着し、Cooperはほとんど出番無し。来季はもう一歩パワーの成長が見たいが、Team USAの候補にも選ばれており、是非枠を勝ち取って、経験を積んできて欲しい。CFは共にスピードスタータイプのRogersとColemanでスタートしたが、いずれもアベレージで苦戦。中盤戦以降は経験に勝るNorwoodがレギュラーに定着した。Norwoodはドラフトに掛かっておらず、来季もシニアーとして残るだろうが、CFには野手でNo.1の大物新人であるJaren Kendallが加入する。RogersやColemanと似た巧打俊足タイプで、争いは激しくなるだろうが、期待度的にはやはりKendallがレギュラーに定着し、今後3年間の軸になってもらいたい。

RFは少し出遅れたが、Rhett Wisemanが中盤戦以降レギュラーに定着。チームの軸に、という期待からすると、Swansonほどではなかったが、NCAAではセンセーショナルな捕球を見せるなど、守備面や走塁では貢献度が高い。肩的にはRF向きではないと思うが、同タイプのOFが多いし、与えられたポジションでアピールするしかない。もう少しパワーを見せられると良いのだが。いずれにせよ、OF全体ではReynoldsが一歩抜け出しており、そこに経験に勝るNorwoodとWisemanがいて、大物リクルートのKendallと4人がまずはレギュラー候補。RogersとColemanはしっかりアピールする必要がありそう。

2 件のコメント:

K.F.(WJR5) さんのコメント...

優勝おめでとうございます( ̄ー ̄)b
これだけ先発投手がしっかりしていれば、堂々と二連覇を狙えますね!

うちは良く言えば「未知数」、率直に言えば「弱体化」するというのに、即戦力候補のSterling WynnとRaphael Ramirezがまさかの契約。下位指名だったから油断してたー( ;∀;)

おまけにCody BeckmanがTJでアウトと、もう逆に楽しみですよ(笑)

ララ さんのコメント...

WJR5さん

ありがとうございます!まさか応援しはじめてこんなにすぐに良い思いができるとは思いませんでした。

前年度良くても、やはりカレッジは水物と言いますか。Tyler Fergusonのコマンド難はちょっと心配だし、リリーフも薄くはなりますが、何よりパワーが...。John NorwoodのHRはよくあの場面で出たもんだ...。

ウチのリクルートは大物しかチェックしてません。Jaren KendallはBOSを蹴って入学してくると思いますが、やっぱりパワーヒッターが欲しいですね。

来年はお互いに応援してくれるチームが良いところに行ってもらいたいですね。って今思い出してツィッターフォローしました。自分もそちらでは一応本名の一部取ってT. Kawaにしています。自分は情報を見る専門なので、呟かないのでフォローはいらないです(笑)。