2013年3月6日水曜日

14' Draft Watch - Draft Board 1 (College-RHP)

ドラフト直前にアップデートしました。Tyler Beedeが制球難、Jeff Hoffman、Erick FeddeがTJということで、元々の予想よりもやや薄くはなりました。最近は割とカレッジ右腕推しだし、Beedeを筆頭に個人的には割と好きな選手が多いですが。ランキングはBA = Baseball America、PG = Perfect Game USA、MLB = MLB.com、MB = Minor League Ballの各誌の最終ランキングです。


[14' Draft Board (College-RHP)]

Tyler Beede, RHP, Vanderbilt (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: 1st round (11') by TOR
Ranking: BA #16/PG #12/MLB #12/MB #9
Projection: Possibly Top 10, Likely Top 20

Comments: 11年ドラフトで個人的にすごく気に入っていた、Massachusetts州出身の右腕。そのドラフトでは全体#19でMatt Barnesをピックできて嬉しかったけど、直後の#21でTORがピック。本人もBOSファンを公言していただけにショックでした。しかしTORの$2Mを超えるオファーを拒否し、Vandy大に進学。高校生の時は最速93~94 mphの速球に、チェンジアップが良く、カーブも使いこなせる、比較的ポリッシュな選手でしたが、カレッジ進学後は最速97~98 mphと球威が伸びたけど、やや制球難に苦しんでいる。チェンジアップ、カーブ共にプラスのポテンシャルがあるが、速球も含めて、ややコマンドに難がある。球速が出ず、不調だった12年から、ソフモアとなった13年はシーズン開幕からしっかりとした成績を残しているが、夏のTeam USAでは再び制球難で不調。14年シーズンも開幕直後は素晴らしく、Top 5は堅いと言われたものの、そこからコマンドを崩し評価下落。ドラ1から漏れるかもと言う人も。ただドラフト直前のNCAAリージョナルシリーズで素晴らしい投球を見せたことからTop 15前後での指名が予想される。個人的にはどうしても欲しい選手。


Jeff Hoffman, RHP, East Carolina (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #8/PG #11/MLB #13/MB #22
Projection: Possibly Top 10, at Least Top 15

Comments: 北東部New York州出身。長身で、HS時代はバスケットボール選手としても期待されていた。速球の最速は98 mph。カーブは昨夏のCape Cod League以来、非常に評価を上げている、イージーにプラスのピッチで、それ以上になる可能性も。チェンジアップは多く投げないが、平均からプラスのポテンシャル。13年夏のCape Cod Leagueで#1 Prospectに選ばれた。13年のカレッジのシーズンは奪三振率の低さが目立ったが、14年はスタッフに見合った成績を残し、Top 3は堅いと見られていたが、その矢先の5月になって肘を痛めてTJに。確かにリスクはあるものの、エースの可能性を持つ希少な選手であることもあり、Top 5からは漏れるだろうものの、Top 10前後でのピックが予想されている。特に#9と#11の2つのピックを持つTORや、大物投手が欲しいPHIは有力候補。ただTJがあったとは言え、元々予想されたTop 3に近い金額を要求すると言われているのがどう響くか?


Aaron Nola, RHP, Louisiana State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 195
Last Drafted: 22nd round (11') by TOR
Ranking: BA #7/PG #5/MLB #6/MB #14
Projection: Possibly Top 5, at Least #8

Comments: 11年にTORから指名されたが、3歳年上の兄AustinがプレーするLSUに進学。やや低めのスロットから、90 mph前半の速球とチェンジアップをコマンド良く投げ分ける。圧倒的な制球力が売りで、ハイフロアー/ローシーリングタイプと見られる選手だが、現在では速球が常時92~94 mph、最速96 mphと十分な球威を持っており、加えて素晴らしいチェンジアップと、カーブも試合によってはプラス以上と言われる威力を発揮している。Good No.3スターターから妥当なNo.2スターターに高い確率でなり得る選手。LSUでは、12年にフレッシュマンながらローテに定着すると、奪三振力に加え、89 IPで7 BBとズバ抜けた制球力でSECのFreshman All-Starに選ばれた。13年は開幕から、1学年上のRyan Eades (MIN)を抑えて、チームのエースを務め、圧倒的なK/9、K/BBを残した。14年も文句無しの活躍を続けており、カレッジ最強投手の称号を揺るぎ無いものにしている。Tyler Beedeが評価を落とし、Jeff HoffmanがTJとなったこともあり、現時点でドラフトクラスNo.1のカレッジ右腕だろう。大方の予想では、Top 5のすぐ後の#6~#8が予想されているが、全体#1のHOUの候補にも残っていると言われ、Top 5ピックを持つチームでも、場合によっては彼と安めに契約し、後のラウンドにボーナスを割り振るストラテジーを取るチームが出る可能性も。


Erick Fedde, RHP, Nevada, Las Vegas (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 180
Last Drafted: 24th round (11') by SD
Ranking: BA #11/PG #27/MLB #33/MB #70
Projection: Mid 1st round to Supplemental 1st round

Comments: HSではBryce Harperのチームメイトだった。やや細身だが、最速95 mphの速球は、ムーブが良く、コマンドにも優れる。スライダーは少し安定感を欠くこともあるが、基本的にプラスのアウトピッチ。チェンジアップも平均以上になり得る。もう少し筋肉が付けば、スタッフが伸びる余地がある。14年春からの好投で、Top 10に名前が挙がるようになって来た矢先にTJ。それでもドラ1~1sでのピックが予想されているが、Scott Boras物件ということもあり、スリップするかも。エースタイプより上限はNo.3の即戦力タイプということもあり、Jeff HoffmanよりもTJの影響が大きく出そうだが。


Luke Weaver, RHP, Florida State (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 170
Last Drafted: 19th round (11') by TOR
Ranking: BA #37/PG #34/MLB #32/MB #25
Projection: Late 1st round to Supplemental 1st round

Comments: 躍動感のあるフォームから最速96~97 mphの速球を、制球良く投げ込む。四球は少ない。ボールをよく隠して投げるチェンジアップがセカンドピッチで三振を奪えるプラスのアウトピッチ。ブレイキングボールがやや弱点で、70 mph後半のスラーブは、ややタイトな変化に欠ける。体格がやや小さいこともあり、ここが伸びないと先発に残れるかはわからないとも。13年の夏のTeam USAに選出されている。Tim Hudson (ATL)に似ているとも。Florida State大で13年途中から、同僚のBrandon Leibrandtからエースの座を奪った。13年夏のTeam USAではCarlos Rodonに並ぶチームのエースとして大活躍。ドラ1有力候補として臨んだ14年シーズンだったが、やや球速を落とし、期待されたほどの支配力を見せられずにいる。ドラ1の#27までからは少し漏れそう。しかしTORは豊作の11年のドラフトで、Tyler Beede、Aaron Nola、Weaverのカレッジ右腕上位の3人と、左腕のAndrew Suarezを含め、4人の14年上位指名候補を逃したのか...。


Jake Stinnett, RHP, Maryland (Sr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: 29th round (13') by PIT
Ranking: BA #67/PG #44/MLB #72/MB #213
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments:  昨年PITからドラフトされたが、シニアーとしてカレッジに戻る決断をし、これが当たって評価上昇。カレッジのシニアーでもNo.1の選手となっている。ソフモアまでは3Bを兼務していたが、昨年から投手に専念したことでスタッフが向上。最速90 mph中盤の速球は沈みも大きい。スライダーも大きく進歩してプラスのピッチとなっている。チェンジアップはサードピッチだが、フィーリングは悪くない。投手に専念したことでコマンドも向上。14年は、強豪のひしめくACCで各チームのエースと互角以上に投げ合っている。スモールプログラムだが、カレッジの実績も申し分無いと言える。シニアーでボーナスを浮かせられることも含めて、ドラ1sからドラ2のどこかで指名されるのが濃厚。BOSのドラ3で残っていれば面白い選択肢だが。


Brett Graves, RHP, Missouri (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-1
Weight: 175
Last Drafted: 26th round (11') by STL
Ranking: BA #60/PG #58/MLB #80/MB #73
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: Missouri州のSt. Louis生まれで、STLに取っては超地元っ子。11年のドラフトでも地元枠ということで指名してみたが契約失敗。これも地元のMissouri大へ進学している。もう少しサイズがあれば、11年ももっと上位で指名されて、プロへの道を選んでいたかもと言われるほど、アームの強さに疑いはない。体格は小さいが、カレッジからフットボールのQBとしてオファーをもらうほど運動能力に優れ、速球は最速97 mph。よく沈んでゴロを量産する。制球も良い。ハードスライダーは変化は良いが若干不安定。チェンジアップは発展途上。その体格とレパートリーからリリーフの可能性は比較的高そう。


Chris Oliver, RHP, Arkansas (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 180
Last Drafted: 27th round (11') by BAL
Ranking: BA #66/PG #50/MLB #48/MB #96
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 細身の長身から、最速90 mph中盤の速球を投げる。投げ下ろす角度が良く、沈みもある。本人がカーブと呼ぶスライダーは変化は大きいが、やや不安定。チェンジアップも発展途上。制球にも難があり、カレッジの選手としては荒削りだが、体格面も含めて伸びしろはある。14年はチームの土曜日の先発として投げている。上手く磨かなければリリーフになるだろう。


Chris Ellis, RHP, Mississippi (Jr.)

B/T: L-R
Height: 6-5
Weight: 205
Last Drafted: 50th round (11') by LAD
Ranking: BA #71/PG #73/MLB #79/MB #104
Projection: Supplemental 1st round to 3rd round

Comments: 非常に長身で体格に恵まれた右腕。速球の最速は95 mph。カット系にもシンカー系にも動かせる。チェンジアップがセカンドピッチで、パワーカーブも鋭い変化をするが、コマンドがやや不安定。14年は積極的にストライクを投げようとしているが、試合によってはボールが浮いて打ち込まれることも。体格面も含めて伸びしろはあるが、フロアーは低め。13年まではリリーフだったが、13年夏のCape Cod Leagueで先発として評価を上げた。14年はチームのエースとして、勝ち星を積み重ねている。


Karsten Whitson, RHP, Florida (rJr.)

B/T: R-R
Height: 6-4
Weight: 225
Last Drafted: 37th round (13') by WAS
Ranking: BA #290/PG #140/MB #209
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 10年のドラフトではJamson Taillon (PIT)に次ぐ、No.2の高校生投手と見られていて、SDが全体#9で指名するも契約に失敗。Florida大に進学している。高校生時から最速 95~96 mphを投げていた選手で、加えて85~86 mphの素晴らしいスライダーを投げていた。高校生としては比較的ポリッシュな選手という印象だったが、カレッジ進学後は最速97~98 mphと球威はあるものの、やや制球に苦しんでおり、未完成な選手というカンジになっている。チェンジアップもまだ磨かれていない。フレッシュマンでのデビューは良かったがソフモアだった12年はケガにも悩まされた。肩の倦怠感で13年を全休し、ドラフトではWASから一応指名を受けるも、当然契約はせず。14年はケガから復帰し、負担の少ない日曜日あたりの先発を任されていたが平凡。ただドラフト直前の登板で、最速96 mphの速球を中心に、素晴らしい投球を見せた。


Daniel Gossett, RHP, Clemson (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


James Norwood, RHP, St. Louis (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 200
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #76/PG #121/MLB #119/MB #183
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 最速98 mphの速球は、今季のカレッジ先発右腕の中でもトップクラスの球威がある。カッターに近い高速スライダー、カーブ、チェンジアップのいずれも投げるが、どれも速球にかなり劣るピッチで、対戦相手は速球に狙いが絞れることから、球速ほどの効果が得られていない。ブレイキングボールを一種類に絞って磨く方が良いと言われている。昨年は肘に痛みを抱えていたこともあり、将来的にはリリーフに移る可能性が高そう。同校の歴史上で最も高い順位でドラフトされると見られる。


Spencer Turnbull, RHP, Alabama (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 230
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #81/PG #56/MLB #71/MB #115
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: カレッジの3年間で球速が伸び、現在は常時92~94 mph、最速98 mphに達するように。メカニクスを整えたのが、球速・コマンドの両面に好影響を与えたよう。大柄な体格から投げ下ろす角度も良い。スライダーは時折プラスの効果を見せる。チェンジアップは平均的。制球の良さほどには精密なコマンドはないが、ワークホースタイプの身体で、ローテ中位から下位の先発になれる可能性を持つ。


Wyatt Strahan, RHP, Southern California (Jr.)

B/T: R-R
Height: 6-3
Weight: 225
Last Drafted: 27th round (11') by ARI
Ranking: BA #94/PG #100/MLB #105/MB #123
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: ワークホースタイプの身体から、よく沈む最速90 mph中盤の速球を投げる。ハードカーブはコマンドを整えればアウトピッチになり得る。チェンジアップも沈みは良い。マウンド上の存在感がある選手。制球は向上が必要。


Jake Cosart, RHP, Seminole State (JC-rFr.)

B/T: R-R
Height: 6-2
Weight: 210
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: None
Ranking: BA #97/PG #102/MLB #99/MB #117
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: HOUのJarred Cosartの弟。昨年はDuke大でOFとしてプレーする予定だったが、プレーせずにRed-Shirtとなり、今季Seminole State大にトランスファー。速球派の兄に似て、最速98 mphの速球を投げるファイヤーボーラーとして鳴らしている。鋭く変化するカーブがセカンドピッチ。チェンジアップは発展途上。これとコマンドが成長しなければ、リリーフに活路を見出すタイプになるだろう。


Jeff Brigham, RHP, Washington (rJr.)

B/T: R-R
Height: 6-0
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #201/PG #172/MB #253
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 腕のケガで13年を全休している。小柄ながら、アームの強い選手。試合中盤まで94~96 mphの速球を投げられる。ただ速球以外にこれといった武器が無い。14年シーズンは開幕直後に球威面で注目を浴びたが、奪三振率が悪く、その後やや目立てないでいる。

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