2012年7月26日木曜日

13' Draft Watch - Draft Board 3 (LHP)

続いてLHPです。HSクラスはTrey Ballを筆頭に有望なHS-LHPが多く、今クラスの数少ない強みの一つ。一方Sean Manaeaが故障でスリップしそうなカレッジのLHPクラスは、多くがローテ下位タイプで、ドラ2~5というレンジに落ち着きそう。


[13' Draft Board (LHP)]

Sean Manaea, LHP, Indiana State (Jr.)

B/T: R-L
Height: 6-5
Weight: 235
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #18/MLB #13/BLF #18
Projection: Mid 1st round to Late 1st round, Possibly Won't Be Drafted

Comments: 12年のCape Cod LeagueでMVPと最優秀投手に選ばれた左腕。非常に優れた体格と常時92~93 mph、最速96~97 mphの速球を投げる。速球は利き腕側に鋭く変化し、多くの空振りを奪う。高校時はドラフトされなかったが、HS時代は最速86 mphだった速球の球威も急激に伸び、評価も上昇中。スライダーもコマンドが不安定だが、調子の良い時は素晴らしいピッチ。アームスロットが低く、チェンジアップは今一つ。13年は臀部のケガの影響で、肩の方にも負担が掛かっており、登板によっては速球が84~87 mphまで落ちたよう。カレッジのRegional Seriesの登板を直前回避。Scott Borasクライアントでもあり、要求額を下げることはないと言っていることから、ドラ1中位以下に落ちる可能性が高く、契約の難しさと故障リスクからドラフトされない可能性も。


Trey Ball, LHP/OF, New Castle Chrysler HS, IN (HS)

B/T: L-L
Height: 6-6
Weight: 175
Commitment: Texas
Ranking: BA #9/MLB #8/BLF #11
Projection: Likely Top 10, At Least Top 15

Comments: 細身で、非常に長身の左腕。一応LHPでプロジェクションしているが、OFとしてもトップクラスで、このクラスでNo.1の2way選手。非常にアスレティックで、60ヤードを6.7 sで走る。速球は大体は87~92 mphで、最速93~94 mphと言われる。平均球速は筋肉が付けば、伸びると見られる。80~83 mphのチェンジアップが素晴らしく、速球と同じアームスピードで投げ、良く落ちる。75~78 mphのカーブは良い時もあるが、不安定な傾向が強い。少し力の入ったフォームで投げ、コマンドはイマイチ。OFとしては、強肩で、優れたバットスピードを持ち、広角に打球を飛ばす。12年のシーズン中にはBOSがスカウティングしていたそう。


☆ Rob Kaminsky, LHP, Englewoods Cliff HS, NJ (HS)

B/T: S-L
Height: 6-0
Weight: 190
Commitment: North Carolina
Ranking: BA #21/MLB #38/BLF #21
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: 体格的には平均的だがアスレティック。速球は90~93 mphで、最速95 mph。96 mphを出したというレポートもあり、コマンドも良いが、かなりフラットな球筋という点は若干気になる。76~79 mphの素晴らしいパワーハンマーカーブの評価は20-80で70と非常に高い。今季のHS-Pの中でも最高のブレイキングボールと言われる。チェンジアップはサードピッチだろうが、平均より上のボールになる可能性がある。変化球もコマンド良く投げられるのは強み。素晴らしいカーブと洗練されたコマンドを備えており、身体的な伸びしろには欠けるがHigh Floorな選手。注目すべきは、北東部New Jersey州出身の選手で、BOSはNew Jersey州の選手をよく獲っている。ただNYYが非常に気に入っているらしく、落ちてきたとしても、NYYのドラ1後半の3ピックのどこかでは獲られそう。


☆ Ian Clarkin, LHP, Madison HS, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 190
Commitment: San Diego
Ranking: BA #17/MLB #18/BLF #27
Projection: Mid 1st round to Late 1st round

Comments: しっかりした体格の左腕。速球は大体89~91 mph。最速は93 mphとなっているが、短いイニングでは頻繁にその球速に達する。70 mph前半のカーブは大きく変化し、プラスの可能性。78~80 mphのチェンジアップは、よく落ち、スカウトによってはこちらの方がセカンドピッチになるだろうとも。コマンドは改善が必要。高く足を上げるフォームで非常に腕の振りが速い。今季のドラフトではHS-LHPの層が厚いが、その中でもトップクラスにランクされる。


☆ Marco Gonzales, LHP/1B, Gonzaga (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 185
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #28/MLB #14/BLF #26
Projection: Late 1st round to Supplemental 1st round

Comments: 速球は90 mph前後、最速92 mphと平凡だが、プラスからプラスプラスとも言われるチェンジアップが持ち味。打者としても好成績を残しており、昨季のウチのドラ1 B. Johnsonを少し思い起こさせる。上限は低いが、カレッジでの成績も安定しており、ドラ1下位からサンドイッチピックで指名を受けそう。


☆ Cody Reed, LHP, Northwest Mississippi CC (JC-So.)

B/T: L-L
Height: 6-5
Weight: 220
Last Drafted: Never Drafted
Commitment: ?
Ranking: BA #104/BLF #99
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 長身ながら、スムーズなメカニクスで投げる90 mph中盤の速球の評価が高い。JuCoでもトップクラスのProspect。BA等のランキングではTop 100を少し超えたあたりだが、現在評価うなぎ上りで、それより上でのピックが予想される。TEXが左腕の候補として注目しているよう。


☆ Matt Krook, LHP, St. Ignatius College Preparatory, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 190
Commitment: Oregon
Ranking: BA #42/MLB #55/BLF #38
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 安定して90 mph前半を計時する速球に、非常にタイトなカーブが素晴らしい。一時期非常の評価が高かったが、やや不安定な登板を続けており、スカウトによって評価が分かれる選手。


☆ Hunter Green, LHP, Warren East HS, KY (HS)

B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 180
Commitment: Kentucky
Ranking: BA #31/MLB #48/BLF #41
Projection: Late 1st round to 2nd round

Comments: 長身だが非常にアスレティックな選手で、60ヤードを6.6 s台で走る。ルーズな腕の振りで、速球は最速91 mph。体格的にも伸びしろの大きい選手だ。


☆ Kevin Ziomek, LHP, Vanderbilt (Jr.)

Comments: BOS関連選手編を参照。


☆ Tom Windle, LHP, Minnesota (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: 28th round (10') by CWS
Ranking: BA #47/MLB #32/BLF #59
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 寒い北部のMinnesota大。優れた体格と腕の強さで、93~94 mphの速球を投げる。変化球は、スライダーとチェンジアップ。12年のCape Cod Leagueでは素晴らしい活躍で、All-Starに選出された。地元MINがドラ2で検討しているよう。


☆ Kent Emanuel, LHP, North Carolina (Jr.)

B/T: R-L
Height: 6-4
Weight: 225
Last Drafted: 18th round (10') by PIT
Ranking: BA #61/MLB #69/BLF #80
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: UNCのエースを務める。速球は大体が84~88 mph、最速で91 mphと軟投派の部類に入るだろう。強豪での経験でHigh Floorな左腕。


☆ Dillon Overton, LHP, Oklahoma (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 160
Last Drafted: 26th round (10') by BOS
Ranking: BA #60/MLB #71/BLF #71
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 10年にBOSが指名した選手。カレッジに進学し、13年ドラフトでもトップクラスの左腕に成長してきた。カレッジの選手としては細身だが、90 mph前半から中盤を安定して叩き出す速球に、優れたチェンジアップを持つ。13年はチームのエースとして開幕したが、同僚のJonathan Grayが一気に上昇。


☆ Sam Moll, LHP, Memphis (Jr.)

B/T: L-L
Height: 5-11
Weight: 190
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #117/BLF #122
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: Freshman時から先発を務める左腕。今季は飛躍的に奪三振率を伸ばしている。速球は91~94 mph。身長の低さから角度はあまりない。短いイニングなら95~96 mphを頻繁に出せるとも。チェンジアップがメインのセカンドピッチだが、スライダーも平均以上になるかも。


☆ Rob Zastryzny, LHP, Missouri (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 195
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #77/BLF #113
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: Missouri大のエース。速球は最速で90 mph程度と球威はないが、利き手側によくムーブする。チェンジアップの変化は悪くないが、コマンドは磨かれ切ってはいない。スライダーはフィーリングは悪くないが、現状では平凡なピッチ。


☆ Stephen Tarpley, LHP, Scottsdale CC (JC-So.)

B/T: R-L
Height: 6-2
Weight: 200
Last Drafted: 8th round (11') by CLE
Ranking: BA #123/MLB #64/BLF #177
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: Southern California大でのFreshmanの12年にローテで活躍し、Louivsille Slugger誌が選ぶFreshman All-Americanに選ばれた。JuCoにトランスファーし、13年のドラフトに打って出ることに。速球は最速94 mphで、カーブ・スライダーどちらもMLBの平均レベルになりうる。チェンジアップはブレイキングボールに比べて磨かれていない。マウンド上での存在感がある。


Stephen Gonsalves, LHP, Cathedral Catholic HS, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-5
Weight: 205
Commitment: San Diego
Ranking: BA #107/MLB #98/BLF #131
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 運動能力と素晴らしい長身が魅力の左腕。速球は常時89~91 mphで、最速で94 mphまで出たことがある。よく動き、コマンドも良い。球速は伸びていくだろう。71~73 mphのカーブは大きく変化するが、やや鋭さを欠く。速球の球威を考えれば、ややスローカーブ気味と言えるかも。速球よりアームスピードを落とす傾向があり、平均よりだいぶ上のボールにはなると思われるが、プラスになるかはまだわからない。チェンジアップは滅多に投げず、一方でスプリッターを練習しているよう。スムーズなモーションで投げる。身体的伸びしろの大きさに加えて、コマンド面など、高校生にしては比較的成熟しているのも好評価の要因。


☆ Jake Brentz, LHP/OF, Parkway South HS, MO (HS)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 195
Commitment: Missouri
Ranking: BA #80/BLF #29
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 最速94 mphの速球は、あるイベントで97 mphに達したとも。今季のHS-LHPの中でも一際球威に優れた選手。イージーでコンパクトなフォームでボールをよく隠す。スピンのきいたカーブに、腕の振りの良いチェンジアップも投げるが、基本は速球で押すタイプ。1年前まで野手として主にプレーしていた。


☆ Blake Taylor, LHP, Dana Hills HS, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 195
Commitment: Hawaii
Ranking: BA #55/MLB #61/BLF #56
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 優れた体格に、速球は92 mphまで出た。


☆ A. J. Puk, LHP/1B, Washington HS, IA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-6
Weight: 205
Commitment: Florida
Ranking: BA #85/MLB #76/BLF #115
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 珍しいIowa州のHS選手。素晴らしい体格を持ち、トップクラスの2way選手の1人。最近ショーケースで野手として素晴らしいプレーを披露したが、一応今のところ投手になるという声が強い。速球は92~93 mphに達する。ブレイキングボールも悪くない。打者としては、恵まれた身体から、イージーパワーを発揮する。


☆ Garrett Williams, LHP/1B/OF, Calvary Baptist HS, LA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 195
Commitment: Oklahoma State
Ranking: BA #66/MLB #60/BLF #78
Projection: 2nd round to 5th round

Comments: 投手と野手のどちらでもドラフトされる可能性を持った2way選手だが、12年は投手として良かった。最速92 mphの速球に、空振りを奪えるブレイキングボールを持つ。


☆ Matt Boyd, LHP, Oregon State (Sr.)

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 220
Last Drafted: 13th round (12') by CIN
Ranking: BA #178/MLB #72/BLF #232
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 12年にCINからドラフトされたが、契約せずにSeniorとしてカレッジに戻っている。Freshmanの時は打席にも立っていたが、11年からは投球に専念している。13年は金曜日のスターターを務めているが、12年まではリリーフだった。リリーフでは94 mphまで出る速球と良いスライダーを投げていた。今季のSeniorの投手の中でもトップクラスの成績を残しており、左腕でもあることから、ドラ3から遅くともドラ4後半でピックされそう。


☆ Corey Littrell, LHP, Kentucky (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 195
Last Drafted: 43rd round (10') by WAS
Ranking: BA #130/BLF #221
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: Kentucky大のエース。88~93 mphの速球に、プラスのスライダー。カーブとチェンジアップも混ぜ、制球力に優れる、典型的なカレッジのレフティ。


Ben Wetzler, LHP, Oregon State (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 210
Last Drafted: 15th round (10') by CLE
Ranking: BA #243
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: 速球は88~94 mph。ブレイキングボールとチェンジアップは平均レベルで、ややコマンドに苦戦することも。ポテンシャルの上限自体はまずまずだが、カレッジの選手としてはやや粗削りか。


☆ Alex Haines, LHP, Setson Hills (Jr.)

B/T: L-L
Height: 6-4
Weight: 215
Last Drafted: Never Drafted
Ranking: BA #407
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: Division IIでトップクラスと言われている左腕。速球は90~95 mphで、最速96 mph。オフスピードピッチも向上しているそう。近隣Pennsylvania州出身で、12年の夏はNew England Collegiate League (NECBL)で活躍し評価を上げた。ただ13年はやや不調。


☆ Aaron Brown, LHP/OF, Pepperdine (So.)

B/T: L-L
Height: 6-1
Weight: 220
Last Drafted: 17th round (11') by PIT
Ranking: BA #99/MLB #97/BLF #117
Projection: 3rd round to 10th round

Comments: Sophomoreでドラフト資格がある選手の中ではトップクラス。投手とOFをこなす2way選手で、どちらでドラフトされるのかは、スカウトの間でも評価が分かれているが恐らくは投手になるだろう。アスレティックな選手で、ポテンシャルは期待されているが、カレッジの選手としては未熟。HS時代はどちらかと言えばOFとして期待されていた。


Jonah Wesely, LHP, Tracy HS, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-2
Weight: 215
Commitment: UCLA
Ranking: BA #389/BLF #66
Projection: 3rd round or Later, Possibly Won't Be Drafted

Comments: 最速は93~94 mph。腕の強さに定評のある選手で、PGの大会で素晴らしいブレイキングボールも見せた。一時期はドラ1後半で名前の挙がる選手だが、評価は下がり気味。UCLAコミットということで、ドラ11以降でダメ元ピックされるくらいかも。


☆ Chris Kohler, LHP, Los Osos HS, CA (HS)

B/T: L-L
Height: 6-3
Weight: 200
Commitment: Oklahoma
Ranking: BA #168/MLB #84/BLF #181
Projection: 3rd round or Later, Possibly Won't Be Drafted

Comments: やや低めのアームスロットで、バックモーションが大きい。速球は最速91~92 mphでややフラットな球筋。チェンジアップが優れたピッチで、1-to-7の大きなカーブも悪くないが、カーブは投げる時にややアームスピードを落とす傾向があり、球速も遅め。


 ☆ John Kilichowski, LHP, Jesuit HS, FL (HS)

B/T: L-L
Height: 6-5
Weight: 200
Commitment: Vanderbilt
Ranking: None
Projection: 3rd round or Later, Possibly Won't Be Drafted

Comments: 名門Jesuit HSに所属し、昨季のトップHSアームのLance McCullers Jr.の後輩に当たる。長身の左腕で、最速90 mphの速球をコマンド良く投げる。球威は上昇してくるだろう。昨季は評価が高かったが、今季はあまりアピールできず。Vandy大コミットもあり、プロ契約することはなさそう。

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