2012年2月17日金曜日

Former Sox Prospect Review: Jose Vinicio, SS

今回は、日本・キューバを除けば、BOSの海外FA史上で最高のボーナスを受け取っている、Jose Vinicio。守備の才能は素晴らしいのですが、打撃成績は今一歩でTop Prospectになりきれていない。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Jose Vinicio (ホセ・ヴィニシオ)
Full Name: Jose Vinicio
Positions: SS/2B/3B/LF/RF/CF
Born: July 10, 1993
Birthplace: Santo Domingo, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 150
Bats: Both
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (July 2009)
Signing Bonus: $1,950,000
How Left: Minor league free agency, signed with Chicago White Sox (November 2016)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

小柄でまだしっかりした筋力は付いてきていない。両打席から素晴らしいプラスのバットスピードを持つが、筋力不足で、バットヘッドがブレる傾向にある。下半身の使い方もまだまだ。右打席ではややスウィングが大きく、左打席の方が優れたメカニズムだそう。パワーはほとんどなく、今後も平均以下のままだろう。南米の若手らしく、早打ちだが、多少アプローチを改善している。スピードは平均以上。守備は彼の最大のツールで、SSに留まっていくだろう。若いだけに多少プレーを急ぎ過ぎるが、自信を持ってプレーしており、平均以上のレンジとクィックなグラブ捌き、平均的な肩の強さを持つ。


[Background]

7/2のProspect RankingではBA #5。Miguel Sano (MIN)やJurickson Profar (TEX)と同期。BOSと噂になっていて、$1.95Mですんなり契約。それまでMichael Almanzarが持っていた、日本とキューバ以外の海外FAの球団のボーナス記録($1.5M)を塗り替えた。


[Profile]

10' : DSLをスキップし、GCLでプロデビュー。出足は良かったが、AVG .253とイマイチなデビューイヤーとなった。

11' : 再びGCLに戻ってプレー。AVG .291と当てることはできるようになり、19 SBとスピードも見せている。

12' : SS-Aをスキップして開幕からLow-A Greenvilleでプレー。後半ケガであまり出れなかったが、元々高かった守備の評価に加え、AVG .277と打撃でも数字を残し、期待度を上げた。

13' : 前年と同じLow-Aで、どうしたのか?と思うほどの成績低下。スピードこそ見せているものの、8月以降はさらに壊滅的。K/BBも悲惨。

14' : High-A Salemで、8月の復帰後はアベレージ3割と打ったが、欠場も多かったし、このサンプル数では何とも。期待してはいけないのだろうけど、パワーや選球眼は全く無く、盗塁センスにも欠ける。

15' : マイナーの控えIFに降格。High-Aでは意外とアベレージを残したが。数試合AA Portlandでプレー。

16' : AAA Pawtucketで、彼にしてはそこそこの打撃を見せたが、控え扱いは変わらず。

16' Nov. : MiLFAでCWSと契約。

17' : CWSのAA/AAAでUTとしてプレーも打席ではやはり打てず。

18' : ARIのAクラスでUTとしてプレーも打撃はダメ。


[Comment]

ドミニカンだし、身体的な成長はあまり不安視していない。SSに残れると言われている守備に加えて、まずまず当てれるというところでは、そんなに悲観することはないのかもしれないが、何と言っても、これだけのボーナスをもらいながら、GCLで2年を過ごしているのはいただけない。12年もショートシーズンの可能性が高く、そうであれば、かなりしっかり打ってもらわないと。同期のJ. Profarに水をあけられていますし、BOSのスカウティング・育成はイマイチと言われないようにガンバって欲しい。

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