2012年2月10日金曜日

Former Sox Prospect Review: Anibal Sanchez, RHP

今回は、新生Miami Marlinsでローテを担う、Anibal Sanchez。Josh Beckettのトレードは、BOSにとっても大成功だったけど、失ったものも大きかった。今マイナーのスタッツを見てたけど、やっぱりMLBでしっかりした先発になる選手はマイナーの数字も違いますね。昨夏先発補強で噂になったときは帰ってきて欲しかった。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Anibal Sanchez (アニバル・サンチェス)
Full Name: Anibal Alejandro Sanchez
Positions: RHSP
Born: February 27, 1984
Birthplace: Marcay Aragua, Venezuela
Height: 6-0
Weight: 205
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (January 2001)
Signing Bonus: Not Announced
MLB Debut: June 25, 2006 (Florida)
How Left: Traded to Florida with Hanley Ramirez, Jesus Delgado, and Harvey Garcia for Josh Beckett, Guillermo Mota, and Mike Lowell (November 2005)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

身長はさほど高くないが、まずまずがっしりとしている。速球は最速90 mph中盤で、平均は91~92 mphというところ。MLB昇格以来、少しずつ上昇している。セカンドピッチはスライダーで、MLBでも安定して効果を発揮している素晴らしいピッチ。カーブもやや割合は少ないものの、スライダーと投げ分けて使える。チェンジアップもしっかりしたピッチで近年効果を増している。速球のパワーで押すよりも、切れ味の鋭い変化球を交えて、空振りを奪うタイプ。ゴロ率も比較的高い。マイナー時代は素晴らしいK/BBを誇ったものの、MLB昇格以降はやや四球が多く、あまり多くのイニングを消費できていない。


[Profile]

01' : 今は傘下にはないVSLのチームでプロデビュー。

02' : VSLでERA 3.50など素晴らしい成績。

03' : TJで1年プレーせず。

04' : GCLをスキップし、SS-A LowellでUSデビュー。76.1 IP/1.77 ERA/101 Kと文句なし。VWLへ派遣。BOSのTop Prospectと見なされるようになる。

05' : High-A Wilmingtonで開幕、Low-Aをスキップしたにも関わらず、全く問題なく、シーズン中にAA Portlandに昇格。こちらでも素晴らしい成績。

05' Nov. : Josh Beckett、Mike Lowellを獲得した見返りに、Hanley Ramirezらと共にFLAへ。

06' : MLBデビュー。デビュー戦はNYYとのダブルヘッダーで、5.2 IP/7 H/0 R。デビュー13試合目のARI戦でノーヒッターを記録。それまでは、04年のRandy Johnson以来、延べ6364 Gもノーヒッターがなかったそう。

07' : 順風満帆なキャリアだったが、この年は肩を痛めてほぼ1年間アウト。

08' : ケガ明けでやや不安定。元の状態に戻るのに時間がかかった。

09' : 16試合にしか登板できなかったが、徐々に本来の姿に戻っている。

10' : 久しぶりに1年間ローテを守り、キャリアハイの13勝。

11' : 200コを超える奪三振を奪うなど、個人的には充実するもチームは低迷。放出の噂が出始める。

12' : シーズン半ばでJacob Turnerなどとの交換でDETへ移籍。やっとPO争いに絡むチームで投げた。

13' : オフのFAの目玉投手だったが、DETが再契約に成功。強力先発陣の一角で、ALでもトップクラスの成績を残している。

14' : 終盤離脱したが、さすがの安定感。30歳になったが、高い奪三振率を維持している。球威はズバ抜けていないが、スライダー・チェンジアップのどちらも高い効果を発揮している。

15' : DETでやや防御率が悪化するも、他のスタッツは例年通り。しっかりした先発として投げている。

16' : DETでERAが6点近くまで悪化。後半戦はリリーフに回ることも。

17' : 更に成績下降。途中で志願してマイナーに降格するも、調子を取り戻せず。

18' : ATLで24 Gのほとんどで先発として投げ、ERA 2.83と復活の年に。若いチームの精神的支柱として活躍。

19' : WASと契約し、前年の復活がフロックでないことを示した。WSでもHOUに行きかけた流れを止める活躍で、WS優勝に貢献。

20' : WASでの2年目は被打率が高く、やや打ち込まれた内容に。

21' : ケガで全休。

22' : 38歳になったが、ケガから復活し、WASで14試合に先発。


[Comment]

ここ2年は健康に投げているが、やや燃費が悪いというか、200 IPを越えたことがない点は少し気になる。ただ逆にケガが懸念されてそこまで高くならないかもしれない気もする。来オフにまだ29歳になるくらいで、これから数年は全盛期を迎えるかもしれない。昨季の成績向上も、スタッフの劣化がなさそうということで心強い。来オフにFAに出て来て、3年$36M+オプションくらいで収まるのなら、狙ってもいいかなと思う。

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