2011年12月22日木曜日

Former Sox Prospect Review: Noe Ramirez, RHP

今回は、11年のドラ4、Noe Ramirez。BOSには珍しい、素晴らしいチェンジアップを持った、実績十分のカレッジ先発投手。即戦力として大きく期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Noe Ramirez (ノゥイー・ラミレス)
Full Name: Noe Ramirez
Positions: RHRP/RHSP
Born: December 22, 1989
Birthplace: Los Angeles, California
Height: 6-3
Weight: 180
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 4th round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $625,000
College: California State-Fullerton
High School: Alhambra HS (CA)
MLB Debut: July 3, 2015 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Los Angeles Angels (August 2017)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

やや細身だが、比較的長身で投手体型をしている。速球は常時89~91 mphとさほど速くないが、素晴らしい制球力・コマンドを駆使して投げる。カレッジのジュニアのシーズンに少し球威が伸び、最速で93~94 mphを出せる。なんといっても素晴らしいのは82~84 mphのチェンジアップで、チェンジアップアーティストとも言われるほど。カレッジの先輩であるRicky Romero (TOR)から握りを教わったそう。スライダーも投げるが、こちらは平均以下。


[Background]

名門Cal State大Fullerton校でフレッシュマンの時からローテを張る実力派。レベルの高い地区にいながら、素晴らしい成績を残し続けているのは見事。Romeroから教えてもらったチェンジアップを、同じCalifornia州のカレッジUCLAのGerrti Cole (PIT、11年全体#1)に逆に教えたそうで、Coleはこれを機に一気にチェンジアップの評価を上げた。11年のドラフトでは、ドラ4まで落ちてBOSにピックされるが、例年ならサンドイッチピックで指名されてもおかしくなかった選手。Scott Boras物件であり、11年のドラフトデッドラインまで契約しなかった。契約後SS-A Lowellのロスターに入るも登板はなし。


[Profile]

12' : 出遅れたあと、Low-A Greenvilleでのプロデビュー戦でノーヒッターを達成。期待が高まったが、その後は、K/BBこのまずまずなものの、HRも多く打たれイマイチ。

13' : 早くもリリーフ転向。これが吉と出て、High-A Salem/AA Portlandで素晴らしい投球を見せた。しっかりした奪三振率に、制球も安定しているし、ゴロ率も高い。オフはAFLに傘下。

14' : 奪三振率は少し落ちたが、AAでクローザーを1年間務めて18セーブ。被打率、四死球率共に素晴らしく、申し分のない安定感を見せた。リーグのAll-Starゲームの出場者に選ばれるも出場せず。POでは途中でAAA Pawtucketに昇格。

15' : AAAではさすがの安定感で7月に初コールアップ。最初のコールアップ後はすぐにマイナーに戻ったが、8月末に再びMLBに上がってくると、ミドルリリーフでしっかりした投球を見せた。サイドアームながら、対左の成績も悪くない。

16' : 同じサイドアームで対右打者を得意とするCarson Smithが出遅れたことで代役として開幕MLBを勝ち取ったのは良かったが、MLBではコマンド・制球で物足りず、安定した投球を見せられなかった。

17' : AAAではイニング数以上の奪三振を奪うなど、安定した投球を見せるが、右腕リリーフが多く台頭したこともあり、MLBでの出番に恵まれず。

17' Aug. : DFAしたところをLAAがクレーム。

17' : LAA移籍後は少ない機会ながらMLBで好投を見せた。

18' : 後半戦にやや数字を落としたが、チームでも最も登板機会の多いリリーフとして安定した投球。奪三振率もよく、95三振を奪った。

19' : ケガで少し登板数が減ったが、各スタッツは前年同様に好成績。

20' : COVID-19の短縮シーズンの中、LAAでソリッドに投げるも、K/BBなどの内容は低下。

21' : 開幕からイマイチでマイナー落ち後、リリースされてARIと契約。ARIでは持ち前の投球を取り戻し好投。

22' : ARIでブルペンの一角としてフル稼働。やや安定感は低かったが。


[Comment]

MLBで先発としてやっていけるかどうかはチェンジアップに掛かっているという投手は非常に多い。BOSが近年、良い先発を輩出できていないのは、傘下にチェンジアップが良い投手が少ないというのも関係していると思う。その意味では彼には個人的には非常に期待している。さほど球威はないし、うまくいってもローテ下位だろうが、スライダーが平均レベルになれば、十分そうなれると思う。あとはColeに教えたように、BOSの多くの選手に必殺チェンジアップを伝授して上げて欲しい。

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