2012年1月3日火曜日

Former Sox Prospect Review: Henry Owens, LHP

今回は、11年のドラ1s、Henry Owens。豊作だった11年ドラフトでもドラ1に呼ばれる可能性が高いと言われていた高校生左腕。体格も非常にあり、例年なら大興奮のピックだったはずなんですが、個人的にはDaniel Norris (TOR)が欲しかったこともあり、ピック直後はやや否定的な目で見ていました。ただ最近は色んなところのレポートを見て、期待が膨らんでいます。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Henry Owens (ヘンリー・オーウェンズ)
Full Name: Henry C. Owens
Positions: LHSP
Born: July 21, 1992
Birthplace: Huntington Beach, California
Height: 6-6
Weight: 220
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: Supplemental 1st round, 2011
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $1,550,000
High School: Edison HS (CA)
MLB Debut: August 4, 2015 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Arizona (December 2017)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

200ポンドの体重があるが、なんせ6'7"の長身で非常に細く見える。身長はHSのSenior時の6'5"からさらに伸びたらしい。長身の選手は、メカニクスが安定しないことが多いが、彼に関しては、高校生ながら安定したクリーンで力みのないモーションで投げることが評価が高い要因でもある。スロットはスリークォーターからもう少し低いかも。ややバックモーションがコンパクトで、ボールをよく隠せてる。速球はこれもHSのSenior時に少し球速が上がり、最速で94 mphを出せるが、常時は89~91 mphということでやや平凡。もう少し筋肉が付けば、安定して93~94 mphまで出るかも。やや沈むし、高卒としては非常にコマンド・制球力に優れている。カーブはBarry Zitoとも比較されるように、やや鋭さに欠け、球速も60 mph後半から70 mph前半とスローカーブに近い。もう少しタイトに整えられると良いが。高校生としてはチェンジアップも比較的使いこなすが、まだ不安定だし、変化も平均的。球速はスライダーと同じくらいで70 mph後半。カッターも投げる。投球センスに非常に優れるインテリジェントな選手。


[Background]

California州南部という、HSで最もレベルの高い地域で、文句なしの成績を残し、厚い11年のドラフトでもドラ1中盤とも見られていた。ドラフト時のランキングはBA #33/PG #38/DSS #28。ややボーナス要求が高いと言われ、BOSのサンドイッチピック#36までスリップ。契約最終日に契約した。


[Profile]

12' : Low-A Greenvilleでプロデビュー。序盤は凄まじい奪三振率ながら、被打率、与四球率が高く、ERAがなかなか下がらなかった。特に3、4回で突然崩れる試合が目立った。中盤以降はその傾向は落ち着いたが、奪三振率もそれに伴い減少。

13' : STから体重・球威のアップが言われていたが、High-A Salemで序盤、3回以降に崩れる昨季の癖を直し、しっかりとした投球を見せ、High-AのAll-Starゲーム出場者に選出されたが、登板機会無し。8月以降はさらにギアが上がり、毎試合のようにノーヒッターやワンヒットゲームで無失点記録を続け、さらに昇格したAA Portlandでは圧巻の奪三振率を見せた。傘下の最優秀投手に選出。

14' : AAでのシーズン初登板でいきなりノーヒッター。数試合を完璧に投げた後、少しコマンドを崩したが、Jim Callisさんが「弱点は制球だけ」とツィートしたのに反応したのかはわからないけど、その後は省エネピッチングに目覚め、奪三振率は少し落ちたものの、制球を改善し、多くのイニングを軽々投げるように。AAのAll-Starゲームの出場者に選ばれるも出場しなかったが、代わりにFutures GameのUSチームの先発を務めた。AAA昇格後も風格を漂わせる投球。Eastern Leagueの最優秀投手に選出。

15' : 序盤、MLBでの投球を意識し、得意のチェンジアップの比率を下げてカーブ等に注力した結果、奪三振率をはじめ、成績を落としたが、少しずつ適応し、中盤からは本来の投球内容を取り戻した。一足先にコールアップされたBrian Johnsonの故障もあり、MLBに昇格すると、そのままローテを担っている。

16' : 完全に制球崩壊。前年ある程度MLBで投げたにも関わらず、STから制球難を露呈。AAAではそこそこ投げていたが、MLBのスポットスタートでは速球に自信を失ったのか、全くストライクを投げられなくなった。

17' : 順調にMLBに到達して以来、むしろキャリアを逆行している。今季も制球難は治るどころか、加速する一方で、AAに降格も改善の様子は見られず。

17' Dec. : ウィンターミーティング前にDFAしたところを、Mike HazenさんのARIがクレーム。

18' : Mike HazenのARIとマイナー契約したが、ケガであまり投げられず。

19'-22' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

非常に体格に優れているが、速球派ではなく、球速も大きく伸びることはなさそうだし、カーブもややルーピーだから、エース級にはならないだろうが、高卒としては完成度が非常に高く、しっかりローテを守れる先発になれる可能性は高い。

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