2011年8月3日水曜日

Former Sox Prospect Review: Josh Fields, RHP

今回は、Erik Bedardのトレードでやってきた、Josh Fields。シニアーで契約したので、年齢が高い上に、ノーコンであんまし成績は良くないけど、元ドラ1の選手がProspectのステータスの間に来るのは珍しいし、もしかしたらと期待しています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Josh Fields (ジョシュ・フィールズ)
Full Name: Joshua David Fields
Positions: RHRP
Born: August 19, 1985
Birthplace: Hull, Georgia
Height: 6-0
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 1st round, 2008 by Seattle; 2nd round, 2007 by Atlanta
How Acquired: Acquired with Erik Bedard from Seattle in a three-way deal in which Boston sent Chih-Hsien Chiang to Seattle and Stephen Fife, Juan Rodriguez, and Tim Federowicz to Los Angeles Dodgers, Los Angeles Dogers sent Trayvon Robinson to Seattle (July 2011)
College: Georgia
High School: Prince Avenue Christian HS (GA)
MLB Debut: April 2, 2013 (Houston)
How Left: Selected in the MLB phase of the Rule 5 Draft by Houston (December 2012)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

やや小柄だが、常時92~95 mphで最速96 mphの速球を投げる。球威はあるが、あまりムーブはなく、フラットだ。78~80 mphのカーブはタイトでコマンドが改善されれば十分プラスのボール。12年は、スタッフが向上し、速球は安定して94~97 mphを計時するように。スタッフはMLBでもセットアップからクローザークラスにもなり得るものを持つが、とにもかくにも制球面の改善がないことにはどうにもならない。


[Background]

Georgia大でクローザーを務め、07年にATLからドラ2で指名を受けるが、カレッジに戻り、08年にドラ1(#20)でSEAドラフトされている。シニアーだったことから、次のドラフトの1週間前まで交渉できるため、契約を引き伸ばし、09年の2月に$1.75Mで契約した。即戦力のリリーフとして09年にSEA-AAでデビューするも制球に苦戦。11年にやっとまともになり、AAAに昇格するも、こちらでは再び苦しんでいる。SEAのJack Zuriencik GMの前任、Bill Bavasi GMの最後のドラ1で、そのこともあったのか、Erik BedardのトレードにスローインされてBOSへ。


[Profile]

11' : SEAで苦しんでいたこともあり、AAに配属。制球・コマンド面の見直しに取り組んだ。

12' : 元ドラ1がとうとう開眼。AAで平凡なスタートだったが、徐々にスタッツを向上。満を持してAAA Pawtucketに昇格後も13.2 IPを無失点。AAAのPOではクローザーも務めた。速球は94~97 mphを安定して出せるようになり、タイトなスライダーで三振を奪いまくった。四球率もこれまでコマンドに苦しんでいた選手とは思えないほど向上。ただオフのVWLでは再び制球難に陥り、イマイチだった。

12' Dec. : Rule 5ドラフト全体#1でHOUにピック。

13' : STでも特別に良かった訳でもなかったg、Rule 5全体1位で、再建期のHOUということもあり、リターンされずに開幕ロスター入り。4/2にMLBデビュー。前半戦はケガが多かったものの、チームがクローザーのJose VerasをDETへ売り払ったこともあり、後半戦はチームのクローザーを務めている。8/5にはBOS戦でMLB初セーブを飾った。

14' : 引き続きHOUのブルペンで勝ちパターンのリリーフとして活躍。防御率は今一つも、被打率・BB/9、K/9といずれのスタッツも良い。特に54.2 IP/70 Kと奪三振率が素晴らしい。もったいないロスとなっています。

15' : ロスター枠の関係で一旦マイナーに行かされたり、やや扱いが不遇だったが、イニングを大きく上回る奪三振率を残し、安定したMLBのリリーフ投手に成長している。

16' : HOUでやや不調。夏場にLADに移ると、まずまずの投球を見せている。

17' : 前年高かった被打率が戻り、信頼できるミドルリリーフとして、LADのブルペンを支えている。

18' : 少し奪三振率が落ちたが、投げればしっかりと働いている。終盤はケガで離脱し、POにも出場できなかった。

19' : ここ数年の実績にも関わらず、MLB契約を得られず、KCとMILのAAAで投げるも、そちらでも打たれている。


[Comment]

ウチもCraig Hansenで失敗してるけど、カレッジのクローザーをドラ1でドラフトするのは難しい。先発で使いたいとかならともかく、一般的には即戦力として期待されている訳で、あまりマイナー下層で鍛えることなく、上層に送られることが多い。ただそうすると、カレッジ時代のスタッフほぼそのままで勝負する訳で、一方カレッジでは球速があれば、ある程度クローザーとして成功できるから、成績が良くて球が速いというだけでドラフトすると痛い目を見る。どうやら今オフはRule 5対象ではないみたいだし、もう一度AAに戻して、制球等鍛えて開花してもらいたい。

(12年追記)Ben Cherington GMによる新たな失策で、プロテクト漏れ。Rule 5ドラフトでのリリーフのニーズの高さからして、ピックされるとは思わなかったとは言わせない。期待が持てる状態になってきたのに、非常に残念です。

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