2011年4月9日土曜日

Former Sox Prospect Review: Chris Hernandez, LHP

今回は、10年のドラフト組で、Anthony RanaudoやBrandon Workmanを差し置きHigh-Aで開幕を迎えた、Chris Hernandez。球速に欠け、リリーフと見られることも多いけど、卓越したコマンドと変化球で、どこまで先発で通じるか楽しみです。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Chris Hernandez (クリス・ヘルナンデス)
Full Name: Christopher Hernandez
Positions: LHSP/LHRP
Born: December 14, 1988
Birthplace: Miami, Florida
Height: 6-2
Weight: 195
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 7th round, 2010; 14th round, 2007 by Detroit
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $375,000
College: Miami
High School: Monsignor Price HS (FL)
How Left: Released (April 2015)
Player Link: MiLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

平均的な体格の左腕。4シームは90 mph前半で、最速で93~94 mph程度。よく動くし、試合後半まで球威を保つスタミナもある。88~90 mphのカッターも優れたスタッフで、さらに良く沈む1シームという球種も投げる。80 mph前半のチェンジアップと80 mph前半のスラーブもまずまずだ。本当に優れたアウトピッチはないが、ムーブと卓越したコマンドで打ち取る。ただ変化球のコマンドはもう少し改善が必要。


[Background]

Miami大でフレッシュマンの頃から、エースを3年務めた。フレッシュマン時は、地区の最優秀選手に選ばれるなど、相当評価の高い選手だった。ジュニアーの時も、最終的にはカレッジワールドシリーズに進出するなど、十分な成績を残したが、スタッフ面で評価が伸びきらず。ドラフト時のランキングはPG #163。


[Profile]

10' : SS-A Lowellでデビューし、1 GSだけ投げる。

11' : 同期でより評価の高かったAnthony RanaudoやBrandon Workmanらを差し置き、High-A Salemでの開幕を勝ち取った。奪三振こそ少ないものの、2.07 GO/AOのゴロ率を武器に安定して投げた。

12' : AA Portlandで開幕し、AAA Pawtucketに昇格したあとも、3.59 ERAと十分な成績。ただゴロ率がAAAで少し下がった。

13' : AAまでの階段を順調に駆け上がってきたが、AAAでは大きく壁にぶつかった。ゴロは打たせているものの、さすがにハードヒットされることが多く、AAへの降格を味わった。AAでは調子を戻したが、MLBに上がるためにはAAAでしっかりした結果を残さないと。

14' : MLBと行ったり来たりの選手が多い中で、AAAでスウィングマンとして先発・リリーフでフル回転した。相変わらず支配力に欠けるが、前年打ち込まれたAAAでまずまず。ただ先発歴の長い選手だからなのか、先発時よりもリリーフ時の方が成績が悪い。

15' Apr. : リリース。スウィングマンとしては便利だったけど、リリーフに上手く対応できなかったのが残念。先発経験があまりにも長かったのもあったかも。


[Comment]

球威がないと言われるけど、90 mph前半を安定して出すし、左腕ということを考えればそこまでは悪くないと思う。ムーブ・バラエティもあるし、年齢的、体格的に球威の上積みを狙うよりは、変化球を鍛える方が重要だと思う。コマンドを向上させ、スラーブ、チェンジアップでしっかり空振りを奪えるようになれば先発でも行けるのではと。

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