2011年3月11日金曜日

Former Sox Prospect Review: Kolbrin Vitek, 3B/LF

今回は、10年のドラフトでドラ1で指名された、Kolbrin Vitek。全体#20でピックされる選手というイメージで見るとハイフロアー/ローシーリング(ある程度の選手になる確率は高いが、ポテンシャルの上限が低い)な選手と思えてしまいますが、打撃のツールは高く評価される選手。とかくProspectを集めている割には、順調に行かない選手の多いBOSにおいて、確実に戦力なることを期待されています。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Kolbrin Vitek (コルブリン・ヴィテク)
Full Name: Kolbrin Daniel Vitek
Positions: 3B/LF/2B/(RHSP)
Born April 1, 1989
Birthplace: Bryan, Ohio
Height 6-2
Weight 195
Bats Right
Throws Right
Drafted 1st round, 2010
How Acquired Draft
Signing Bonus: $1,359,000
College: Ball State
High School: Bryan HS (OH)
How Left: Retired (March 2014)
Player Link: MiLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com


[Scouting Report]

比較的大柄ながらアスレティックな選手だ。もう少し筋肉が付く可能性がある。打撃面に評価の高い選手。素晴らしいメカニクスと洗練されたアプローチをしている。南米系の選手と異なり、打席ではあまり動かず、素晴らしいリストの強さを生かしたクィックなスウィングでボールを弾き返す。パワー面も平均以上で評価されるが、スカウティングで言えば45~55というところで、3Bとしては平凡。体格の割には高いスピードを持ち、ドラフト時点ではプラスでCFもこなせると聞いていたが、現時点では平均を少し超えるくらいと言われている。肩はプラスと十分強い。ただフットワークがやや拙く、反応にも少し難を抱えるから、プロでは2Bはおろか3Bとしても適性に疑問を持たれている。元々OF転向が噂になる選手だったが、13年は本格的にLFに転向。


[Background]

カレッジでは2Bだったが、これはチームのエースでもあり、守備に就く日は肩の保護を考えていたそうで、本職は現在の3B。ドラフト前に株を急上昇させ、BOSの#20で指名。


[Profile]

10' : ドラフト後すぐに契約し、3BとしてSS-A Lowellでプロデビュー。さほどパワーは示せなかったものの、AVG .270としっかりコンタクトした。カレッジのレベルがやや低かっただけにこれ自体は好印象。ディシプリンもさすがにしっかりしている。ただ201 AB/61 Kと、やや三振が多いのは気になる。それでもLow-A Greenvilleに昇格後も特に成績を落としていないし、1年目としては合格点でしょう。

11' : High-A Salemで、それなりにAVGは残したものの、パワー面では、低めの予想のさらに下。守備も悪く、3Bとしても怪しい。

12' : AA Portlandで、さっぱりな上にケガで1年の半分をムダにした。

13' : AAで打てない、守れない、走れない、塁に出れない。おまけにケガばかり。今季途中にLFに本格転向。その前にはプロで初めて2Bでプレーした。

14' Mar. : 再起を期してSTに臨んだが、再び首痛と脳震盪の後遺症を発症し、引退を決意。


[Comment]

正直、全体#20での指名はちょっと残念だった。良い選手だし、しっかり打てるだろうけど、2BやCFになれるならともかく、3Bや両翼としてはパワー面の押しに欠ける。特に3Bとしては守備に疑問もあるし、長期間に渡って3Bのレギュラーを務められるとは考えにくい。ただ比較的昇格は早そうで、現在のMLBの3BレギュラーであるKevin YoukilisがDHなどに回るのであれば、その穴を短期間埋めることはできるかもしれない。またCasey BlakeやMark DeRosaなどまずまずの打力とマルチポジションをこなせるユーティリティー性で重宝される選手もいるし、彼もそういうカンジになって行くんじゃないかな。

(13年追記)最低限メジャーリーガーにはなると思ってたんだけどな...。散々こき下ろしていましたが、それも何とかガンバって欲しいという気持ちもあったんですけどね。

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