2011年1月20日木曜日

Former Sox Prospect Review: Yamaico Navarro, UT

今回は、来季のM-IFのデプスとして期待がかかる、Yamaico Navarroです。契約金がたった$20Kにもかかわらず、これだけ伸びた選手だし、上限の高さという意味でも11年には期待したいProspectの1人。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Yamaico Navarro (ヤマイコ・ナバーロ)
Full Name: Yamaico Perez Navarro
Positions: SS/3B/2B/LF/RF/1B/CF
Born: October 31, 1987
Birthplace: San Pedro de Macoris, Dominican Republic
Height: 5-11
Weight: 215
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: International free agent (September 2005)
Signing Bonus: $20,000
MLB Debut: August 20, 2010 (Boston)
How Left: Traded to Kansas City with Kendal Volz for Mike Aviles (July 2011)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, Baseball Cube, SP.com


[Scouting Report]

割と身長は低いが、近年は筋肉が非常に付き、典型的なSSには見えない。ただ運動能力は十分に高い。強いリストで、バットヘッドをしならせてスウィングをし、スウィングスピードはとても速い。また元々、M-IFとしてはパワーがあるタイプだったが、筋力の強化により、さらに飛距離が出せるようになった。コンタクト能力は高く、マイナー各クラスを打ちこなしてきた。ファストボールヒッターだ。元々はかなりのフリースウィンガーだったが、10年はアプローチにもかなりの成長が見られた。生来のスピード的には平凡で、これがSSとしてのレンジをやや制限しており、毎日SSを守る選手にはならないだろうと言われているが、Ozzie Smithのように守備で見せるプレーができる選手で、グローブ捌きは素晴らしく、肩も強い。2B/3Bなら平均以上の守備力を持つようになるはずだ。ダブルプレーは少し習練を必要とする。全体的に見て、M-IFのバックアップとしては素晴らしいし、2Bあたりならレギュラーになるかもしれない。より守備が磨かれれば、SSになることもあり得るかも。


[Profile]

06' : DSLでプロデビューし、AVG .282などしっかりとした成績を残した。DSLのオールスターに選出。

07' : SS-A Lowellでプレー。GCLをスキップしたものの、こちらでも順調。この頃から、M-IFのProspectとして頭角を現し、ボーナスベイビーのOscar Tejedaを差し置いてSSとしてプレーした。NYPLのAll-Starゲームに出場。

08' : Low-A Greenvilleで開幕。3年連続でAll-Starに選ばれた。シーズン途中で、High-A Lancasterに昇格し、計11 HRと、M-IFとしてはパワーがある選手という認識が定着し始めた。

09' : High-A Salemでは素晴らしかったものの、AA Portlandではやや苦しみ、評価は停滞。

10' : Jose Iglesiasの存在もあり、AAの3Bとしてシーズン開幕。STでかなり筋肉を付けてきたこともあり、今後はSS一本ではなくなるだろうという評価に。ただ、Iglesiasの離脱もあり、途中からはSSメインに。順調に打ち、329 AB/42 BB/53 Kとこれまで課題だった、アプローチにも成長を見せると、AAA Pawtucketに昇格。2Bも経験し、Dustin Pedroiaの離脱もあって、8月にMLBにデビューした。

11' : STでUTの練習のためにOFをプレー。AAAでも半分近くOFで出場した。

11' July : Mike Avilesの見返りにKCへ。

11' : MLBではあまり出番なし。

12' : BOSの選手を好むPITへ移り、マイナーではよく打ったものの、M-IFの重複もあり、MLBでの出番は限られた。

13' : メイクアップ面の問題が噂され、BALへ放出。ここでもマイナーと短い時間ながらMLBでしっかりとしたコンタクトを見せた。

14' : 韓国でプレー。31 HRを放ってサムソンライオンズの中心に。

15' : 引き続きサムソンでプレー。前年度の数字をさらに伸ばし、41 HRと韓国リーグを代表する選手になっている。

16' : 韓国での実績を買われ、千葉ロッテマリーンズが招聘するも、結果を残せず。


[Comment]

MLBでは、さすがにまだ攻守で、未完成なところを見せた。11年は、AAAで磨きをかけることになるだろう。さすがにAAAでは少し苦しむかとも思うんだけど、AAまでがあまりにも順調だったし、難なくクリアするかもしれない。コンタクト能力が高く、長い面で見れば基本的には打撃にはさほど困らないだろうと思ってます。あとは守備面の成長で、どこの役割までこなせるかが決まる。Iglesiasもいるし、Pedroia、Jed LowrieにNavarroと、M-IFはしばらく安泰かな。Marco Scutaroの健康面が不安だし、11年も出来るだけ早くAAAでしっかり打てるところを見せて欲しい。

(12年追記)色々守れる上にSS守備もまずまずという点は大きい。比較的パワーもあるし、UTとしては使い勝手が良いはず。ただやや練習態度が難という噂で、あっさり放出されたのもそれが原因とも。12年はPITでプレーしているが、何とかポジションを確立してもらいたいが。

2 件のコメント:

BF さんのコメント...

実は今年終盤セーフコフィールドに見に行った時にプロスペクトの中で一番パフォーマンスで印象に残ったのはナバーロとケイリッシュでした。
打撃練習なんかでは体に似合わないパワーを見せてましたし守備でも試合でかなりいいプレー見せてましたよ。
ただ全体的に見るとMLBレベルで一番マイナーとの大きな差を感じた選手でもありました。右投手の大きなカーブに尻もちついて見逃し三振したりとか。

これからどんな感じになって行きますかね。Tejedaもそうだけど個人的には結構期待してます。11年は昨年より大きな進歩をMLBで見たいですね。

ララ さんのコメント...

BFさん

自分もかなり期待してます(^-^)ってのは左のリストでもわかると思うんですが(汗)。

そうそうBPでは、相当パワーを見せてるみたいですね。AAでシーズンの半分くらいで8本だから、15本から最大で20本くらい打てるかも。

ただAAA以上にしっかりアジャストするのは、確かにもうちょっとかかるかもですね。守備といい、今季しっかり成長を見せたら、かなり高価値な選手になるんじゃないかなぁ。

Tejedaももう少し、選球眼が付けばなぁ。