2010年5月6日木曜日

Former Sox Prospect Review: Ryan Lavarnway, C

今回は、BOS傘下でも今一番ホットなProspectの1人、Ryan Lavarnwayを紹介いたします。捕手になれるかは疑問と言われるものの、捕手になれるならとんでもなく打てる可能性のある選手で、全体でも、もっと注目されてもおかしくないと思うんですが。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Ryan Lavarnway (ライアン・ラバーンウェイ)
Full Name: Ryan Cole Lavarnway
Positions: C/1B/(LF)
Born: August 7, 1987
Birthplace: Woodland Hills, California
Height: 6-4
Weight: 240
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: 6th round, 2008
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $325,000
College: Yale
High School: El Camino Real HS (CA)
MLB Debut: August 18, 2011 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Los Angeles Dodgers (December 2014)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

捕手としても非常に大柄。タイプ的には、守備の良いアベレージヒッタータイプのTim Federowiczと異なり、凄まじい長打力を誇るパワーヒッター。マイナー下層では高い打力を見せて来たが、元々器用な打者ではなく、マイナー上層やMLBでは苦しんでいる。ディシプリンは入団後、更に進歩し、じっくりとボールを見ている。守備に関しては、肩は平均レベルには達しており、グラブ捌きの柔らかさも悪くないが、大柄な体格もあり、動きは鈍重でブロッキングにも難がある。1Bとしても守備範囲に欠けている。


[Background]

California州出身だが、Connecticut州のYale大へ進学、ローカルボーイとも言える。カレッジ時代はOFをこなすことが多く、捕手に専念したのはジュニアーのシーズンで、捕手としての経験は浅め。ドラフト時のランキングはBA #186彼を語る上で外せないのは、同期で同じく捕手のFederowiczの存在で、選手タイプ的にはかなり対極に位置することもあり、彼らの(いい意味での)ライバル関係は、とてもわくわくさせられます。寮では同室で、関係は良好だと本人達は語っている。


[Profile]

08' : SS-A Lowellでプロデビュー。一年目は特にインパクトは無し。

09' : Low-A Greenvilleでフルシーズンデビュー。Fedrowiczと共にプレーした前半は半分以上がDHでの出場でしたが、競い合うように打ちまくり、見ていてとてもわくわくしました。守備面の完成度の差もあって、シーズン半ばにFederowiczがHigh-Aに上がると、捕手の機会も増加。結局1シーズン全てをLow-Aで過ごしが、傘下のHR王となる26発を放ち、また安打の半数以上が長打となるなど、そのパワーを存分に見せた。

10' : 10年はHigh-A Salemで開幕。 一時、OPSでリーグのトップに立つなど、打撃爆発が注目されましたが、守備面も少し成長を見せているようです。AA Portlandに昇格後も成績を落とさず、傘下の最優秀オフェンシブプレイヤーの1人に選ばれた。

11' : AAで開幕して、やや低空飛行が続いたが、次第に調子を上げると、AAA Pawtucketに昇格。ここでも打ちまくり、30 HRを達成。MLBデビューを飾ると、崩壊するチームの中で唯一の光を放った。

12' : 守備向上を目指し、体重減でシーズンに臨んだ結果、打ってはいたし、四球も選ぶが、ややパワー面で物足りない成績に。MLB昇格後、多くの機会を得るが、肝心の打撃で奮わず。

13' : MLBで控えとして過ごしている時間が長いため、AAA/MLBでの打席数がやや少なくなっているが、MLBでは少しパワーも見せ始め、昨年の酷い状態からは向上している。守備面でも随分と評価は上がっているが、捕球、リードともにまだMLB投手陣の信用を勝ち取るまでには至っていない。

14' : とうとうSTで1B転向。今季も一応捕手を守ったものの、最早主戦場は1Bに。有鉤骨の骨折もあり、やや少なめのサンプルながら、AAAではまずまず打っているが、またもパワーを見せられず。

14' Dec. : Hanley Ramirezとの契約に伴いDFAされたところをLADがクレーム。数年前にLADにトレードされたFederowiczと再びチームメイトに。しかしその数日後にFederowiczはMatt KempとYasmani GrandalのトレードのパッケージでSDへ。自身もDFAされて、Theo Epstein率いるCHCへ。さらにその数日後には今度は、元BOS好きのBALがクレーム。

15' : 3月にロスターを外れ、MiLFAに。ATLと契約。PO争いから脱落したチーム事情もあり、後半戦にMLBに復帰すると、第三捕手として、まずまずの打撃を見せている。

16' : ATLとTORのAAAでプレー。まずまず打ってはいるものの、以前のようなパワーは無く、MLBには呼ばれず。

17' : OAK傘下でプレー。AAAでは平凡も、負けシーズンとあって、2年ぶりにMLBでもプレーした。

18' : PIT傘下でプレーし、AAAではAVG .275と好調。MLBにも一応呼ばれたが、代打等で3試合に出ただけ。

19' : CIN傘下でプレーし、MLBでも5試合プレー。

20' : MIA傘下でプレーし、MLBでも前年同様5試合プレー。

21' : ここ数年と同じくAAA待機デプス捕手としてCLEへ。過去数シーズンで最多の9試合に出場。

22' : DETとMIAのAAAでプレー。マイナーではしっかりプレーしているが、久しぶりにMLBでの出番なしに終わった。

23' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

コンバートは話題になりますが、体格の大きさやスピード面からいって、両翼はおろか1Bへの転向も上手くいくかはわからないとも。理想的には、捕球やリードを伸ばし、なんとか打撃型として捕手に留まることでしょう。Federowiczもいて、なかなか出場機会のシェアは難しい選択でしょうけど、いい面をお互いに盗み合って、捕手コンビとしてMLBまで上がってきて欲しいですね。

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