2010年2月8日月曜日

Former Sox Prospect Review: Kyle Weiland, RHP

Prospect紹介の第2回は、個人的なお気に入りのKyle Weilandです。ズバ抜けたエース級という訳ではないですが、重い速球を軸に、あと1、2年でBOSのマウンドで活躍してくれるかもしれない選手。しかし、思ったよりいいペースで書けてますね(何でも最初は調子いいんですが(苦笑))。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Kyle Weiland (カイル・ワイランド)
Full Name: Kyle Edward Weiland
Positions: RHSP/RHRP
Born: September 12, 1986
Birthplace: Albuquerque, New Mexico
Height: 6-4
Weight: 195
Bats: Left
Throws: Right
Drafted: 3rd round, 2008
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $322,000
College: Notre Dame
High School: Eldorado HS (NM)
MLB Debut: July 10, 2011 (Boston)
How Left: Traded to Houston with Jed Lowrie for Mark Melancon (December 2011)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

投手として理想的な体格だ。メカニクスは、バックモーションがやや大きく、ランナーを出すとよく走られるし、コマンドも悪くなる。それなりに成功を収めているから、BOSはフォームをあまりいじっていないが、少し整えた方がいいようには思う。彼の最大の武器は最速で96 mph程度の重く沈む速球で、これは失投も少なく、プロ1年目は80%がこの球種だったように、非常にいい球種だ。フォーシームとツーシームのどちらも投げる。セカンドピッチは70 mph後半のカーブで、スリークォーターくらいのスロットから投げるため、クラシックな12-to-6ではなく、どちらかと言うと、スウィープするような変化をする。これと79~83 mphのチェンジアップを持ち、いずれもプラスのポテンシャルがありますが、速球と異なりややコマンドに難があり、すごく三振を奪ってはいない。11年はカレッジ時代に使っていたカッターを再びレパートリーに加えた。BOSは彼のカッターをあまり見たことがなかったが、メインの3つのピッチに集中して欲しいと、封印していたようだ。


[Background]

ドラフト時のランキングはBA #88。カレッジではクローザーだった。この年のドラフトではドラ1sでBryan Price(Victor MartinezのトレードでCLEへ)、もう1つのドラ3でStephen Fifeと3人のカレッジピッチャーを上位指名した。特徴的なのは彼ら全員が、カレッジでは先発よりもリリーフ経験が深かったこと(Fifeのみはジュニアーのシーズンから先発転向)。Justin MastersonやNick Hagadoneもそうでしたが、カレッジのリリーバーをスターターにコンバートするのはBOSが近年好んで用いる作戦で、契約金が比較的抑えやすいのもメリット。


[Profile]

08' : ドラフト後、SS-A Lowellでプロデビューし、素晴らしい投球を見せた。特に終盤5試合ほどは失点0で、ノーヒッターも記録した。

09' : PriceやFifeと異なり、Low-AをスキップしていきなりHigh-A Salemでスタート。6登板ほど打ち込まれ続けて、ちょっと失望しかけたが、その後は急速に内容を改善。高いGB%を示し、K/BB%がイマイチな以外は全般的に優れたスタッツを残した。

10' : AA Portlandで開幕、1年を過ごした。前年と同じく、序盤はやや適応期間を要したものの、以降はソリッド。いくつか酷い登板があったが、クラスが上がったにも関わらず、K/BBは向上。被安打もIP以下。フォーシームの割合を少し増やしたらしく、GO/AOが下がったのと、被HRが増えたのはマイナスだが。

11' : AAA Pawtucketで開幕。過去2年より素晴らしいスタートを切り、前半戦は傘下でも最高の成績。カーブの進歩に加えて、カッターをレパートリーに戻し、対左の成績を向上。奪三振率もさらに上昇して文句なし。MLBデビューを飾るが、やや疲れもあったのか打たれた。ただリリーフではMLBでも結果を残した。

11' Dec. : 見る目のないBen Cherington GMにより、Jed Lowrieと共に、平凡なリリーフMark Melanconの見返りでHOUに放出。

12' : HOUで開幕ローテを掴むが、3試合に投げたところで、肩を痛めシーズンエンド。11月にDFA。

13' : ケガで全休。

14' : 終盤戦にやっと実戦復帰。

15' : 前年は実戦に復帰したが、今季はまた全休。


[Comment]

将来はリリーフと見られているし、フロントラインクラスになるのは難しいとも思うが、先発でソリッドにやれるだけの素質はあると思う。Mastersonのように、先発・リリーフで戦力になってもらいたいですね。

(12年追記)リリーフとしてでも、Melanconよりずっと良いと思っているんですがね。見る目のないGMが就任するとホントに迷惑。BOSよりは有利な環境には間違いないし、HOUでしっかりと成長し、見返してやって欲しいです。

2 件のコメント:

ボストンフィーバー さんのコメント...

ウェイランドは招待選手になりましたね。
実際映像でメジャーの打者との対戦
が見られるのが楽しみです。
今の先発だと
BOSで先発5番手に入る実力というと
先発投手が弱いチームなら2.3番手クラスくらい
の実力が求められますかね。厳しいもんです。
ミドルブルックスはもう少し三振減らせれば
という感じですね。
なるほどリリーフ狙うのはそういう意味があったんですね・・。勉強になります^^

ララ さんのコメント...

ボストンフィーバーさん

こんにちは~!STだから、それなりに抑えても不思議じゃないんですけど、実際に見てみたいですね(^-^)自信と課題を見つけてくれれば。

勝ちを1つでも落とせないディビジョンにいるのも厳しいとこですよね。しかも打者有利の本拠だし...ボウデンなんかもBOSじゃなかったら、もうMLBに定着してるかも、なんて人もいますよね。若手に安心感を与えられるテックが正捕手じゃなくなったのも、ちょっと影響がでるかもなぁ、なんて。

ミドルブロックスは三振率もシーズン中に少しずつ改善してたし、なんとかモノになるんじゃないかなぁ、と期待してます。まだ20歳そこそこで、ディシプリンとコンタクトを同時に改善するのは思ったより難しいんじゃないかと。

リリーフと言えば、フォルツ(彼はカレッジでも後半はスターターでしたけど)もスターターで使うかもなんて言われてますね。