2010年2月13日土曜日

Former Sox Prospect Review: Drake Britton, LHP

第4回目の今回はTJ(トミー・ジョン手術)から復帰した、パワー左腕のDrake Brittonを紹介します。そういやSP.comの方でもProspectの今季のOutlook(展望)が始まってまして、第1回がKyle Weiland & Tim Federowicz、第2回がAlex Wilson & Will Middlebrooks、第3回がRoman Mendez & Derrik Gibsonでした。ちなみにウチは第1~3回がR. Mendez、Weiland、Middlebrooks...マイナーリーグを追いかける記者になれるかも(笑)。

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Drake Britton (ドレイク・ブリットン)
Full Name: John Drake Britton
Positions: LHRP/LHSP
Born: May 22, 1989
Birthplace: Magnolia, Texas
Height: 6-2
Weight: 215
Bats: Left
Throws: Left
Drafted: 23rd round, 2007
How Acquired: Draft
Signing Bonus: $700,000
High School: Tomball HS (TX)
MLB Debut: July 20, 2013 (Boston)
How Left: Claimed off waivers by Chicago Cubs (February 2015)
Player Link: MLB.com, Fan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

Brittonの現在の球威は常時92 mph以上で、最速は97 mphにも達しています。若い選手がTJを受けて球威が上がるのは、たまにあることですが、TJ前は92~94 mph程度だったのでかなり大きく上がっていると言える。更にプラスから将来的にはプラスプラスかもしれないと、高い評価をされる、70 mph中盤の12-to-6カーブがあるのも魅力。球威だけならJon Lester級で、今やBOSにおいてフロントラインクラスになりうる最右翼のProspectかもしれません。 メカニクスもLesterに似ていると言われ、比較的評価が高い選手だが、制球自体はTJもあったけど、ここまであまり良くないので、ここをまず磨くことが重要。 また80 mph前後のチェンジアップも発展途上。これをしっかりしたサードピッチとして確立することも、先発になるための重要な要素。


[Profile]

08' : 08年にSS-A Lowellでデビューし、8試合ほど投げたが、やや制球に苦しみ、成績は平凡。この時にはすでに腕に違和感があったようで、そこでシーズンエンド。TJとなった。

09' : 当初の予測では09年を全休と言われていたが、思ったより早く、ショートシーズンクラスが始まってしばらくしてGCLで復帰。GCLとSS-Aで、7 G/11.2 IPに投げただけだが、ケガ前より腕の強さが上がったと本人も認めるように、球威が上昇し、19 Kを奪った。

10' : Low-A Greenvilleで開幕。TJで少し昇格が遅れたこともあり、早めにHigh-Aに上げるかとも思ったけど、TJ後ということで、ムリはさせず、IPもかなり絞っています。被打率、K/9等はいいものの、開幕前の評判からするとちょっと物足りない感じに。

11' : High-A Salemで、いよいよ本格開花の期待が高まったシーズンだったが、まさかの大暴落。球威が出ていない訳ではないが、コマンドが安定せず、簡単に打たれ続けた。

12' : 失望のシーズンとなった前年から一転、High-Aでしっかり投げると、AA Portlandでも大崩れすることなく、しっかりとローテで投げた。まだ制球にはやや不安を感じたが、そこそこ三振も奪えており、ゴロも打たせていた。ただ速球のコマンドを優先し、ややアームスロットを下げたそうで、かつてプラス以上になるかもと言われたカーブは平凡以下のピッチに。

13' : STでDUIで逮捕。AAで順調なシーズンを送り、AAA Pawtucketに昇格。1試合に先発した後、Andrew Millerが故障したこともあり、リリーフとしてMLB昇格。7/20のホームNYY戦の8回ノーアウト1、2塁の場面でMLBデビュー。最初の対戦打者はイチローだった。昇格後はしばらく無失点を続け、しっかりした左腕リリーフの可能性を見せている。

14' : 全く言い訳しようのない最悪なシーズンだった。ST序盤でJohn Farrell監督を唸らせる好投を見せたが、後半になって打たれ始めると、初めてリリーフに専念したシーズンで全く良いところが無かった。四球が多く、K/BBは1を切る始末。被打率も高く、左もあまり抑えられなかった。ただAAAで最終盤少し調子を取り戻すと、セプテンバーコールアップでもまずまずの投球。

15' Feb. : Alexi Ogandoとの契約によりDFAされてTheo Epsteinさん率いるCHCがクレーム。

15' : CHC-AAAでスウィングマン的に投げるもさっぱり。

16' : DET傘下AAAで投げたが、三振もほとんど取れず。

17'~18' : 独立リーグでプレー。


[Comment]

それにまだ長い回をそこまで投げていない選手なので、球威の維持やシーズンを投げるスタミナなども付けていかなくてはなりません。左腕でパワーアームだから、そこまで大きな問題にはしばらくはならないでしょうが、できればチェンジアップも少し改善させたいところ。貴重な左腕だし、これ以上ケガしないように、気をつけて育てたいですね。Brittonは、あんまし世間的には評判のよろしくないBOSの07年組ですが、個人的にはこの年くらいから、bmbさんとこのブログに触発されて、Prospectやドラフトに興味を持ち出したこともあって、結構思い入れのある世代です。それに07年は高校生を多くピックした年で、カレッジ出の選手が嫌いなわけではないんですけど、やっぱ高卒選手の方が、どうなるかわからない危うさもあるけど、伸びしろが大きくて長い目で見れるから面白いってのもあります。

(15年追記)左腕エースの期待が、左腕先発、左腕セットアップと下がり、最終的には左のリリーフにもなれず他チームへ。本人のメイクアップの問題もあったけど、Rule 5ドラフトやマイナーオプションの問題が無ければ、もう少しガマンできたのかなと思うとちょっと残念。

2 件のコメント:

ボストンフィーバー さんのコメント...

ブリットン来ましたか。
あまり注意して見てなかったけど23巡目
から引き抜いた選手だったんですね。
大好物の左ファイヤー先発の可能性がある投手
です。
BOSなら限界まで我慢してくれると思うけどリリーフでなく先発で大事に磨いてほしいです。
メジャーに上がる日をよだれ垂らしながら待ってます。

ララ さんのコメント...

ボストンフィーバーさん

こんにちは~!こういうポテンシャルの高い選手を下位で引き抜けたのはとても大きいですよね(^-^)
ただ一昨年くらいからは、他の組織も契約が難しくても積極的に指名するようになってますから、今後はなかなかこういう選手をスティールしづらくなるかもですね。

でもハガドンがいなくなっちゃったから、彼には是非先発でうまく育って欲しいですね。
左腕で球威があるし、セカンドピッチもいいから、チェンジアップが多少弱くても先発としてやっていけると思いますし、制球面を大きく崩さなければ、リリーフに移す理由がないですから、それは大丈夫なんじゃないですかね(^-^)