2010年1月29日金曜日

Former Sox Prospect Review: Roman Mendez, RHP

恐ろしくマニアックですが、他ではなかなかできないだろう、っていうことで、BOSのProspectを1人ずつ紹介していこうかなと思います(傘下から出てしまった選手などもやるかも)。不定期になると思いますが、長い目で見てやってください。記念すべき第1回は、若きドミカンパワーアームのRoman Mendezです。来季のブレイク最有力候補なので、是非お見知りおきを!

Photo from SoxProspect.com

[Player Data]

Name: Roman Mendez (ローマーン・メンデス)
Full Name: Roman Junior Perez Mendez
Positions: RHRP/RHSP
Born: July 25, 1990
Birthplace: San Pedro de Macoris, Dominican Republic
Height: 6-3
Weight: 235
Bats: Right
Throws: Right
Drafted: Not drafted
How Acquired: (1) International free agent (July 2007); (2) Claimed off waivers from Texas (September 2015)
Signing Bonus: $125,000
MLB Debut: July 8, 2014 (Texas)
How Left: (1) Trade to Texas with Chris McGuiness and Michael Thomas for Jarrod Saltalamacchia (July 2010); (2) Minor league free agency (November 2016)
Player Link: MLB.comFan Graphs, Baseball Reference, SP.com, Youtube


[Scouting Report]

90 mph後半に達する速球を持つ、傘下有数のパワーピッチャー。09年のSTでは常時94~97 mphで最速98 mphの速球を投げていた。ただこの時は同時にやや制球難な部分を見せていたことから、メカニクスを少し変更。メカニクスはとてもよくなりましたが、これで球威は少し落ちて、93~95 mph程度。しかし、制球力は飛躍的にアップ。10年は、ハードに投げ過ぎてると言われましたが、94~96 mphを計時し、最速で99~100 mphを出したと言われた。左右へのムーブはあまりないが、ホップする球筋。コマンドはまだ改善を要する。セカンドピッチは82~85 mphのスライダーでプラスのポテンシャルを持つ。83~86 mphのスプリッターも投げ、こちらもポテンシャルはある。スライダー、スプリッターともに素質は悪くないとされますが、セカンドピッチ・サードピッチの安定性とコマンドを高めることがこれからの課題になりそうです。


[Profile]

08' : 08年はDSLのスターターとして素晴らしい成績を残した。

09' : GCLでUSデビュー。49.2 IP/8 BB/47 Kと、パワーだけではなく、制球の良さも見せる。球威があり、傘下でもトップクラスの才能を持つ投手と認識されるようになる。

10' : Low-A Greenvilleで開幕するも、コマンドが定まらず、BBと被安打の多さに苦しむ。6 GSするも改善が見られず、しばらくXSTで調整したのち、SS-A Lowellへ。 ここでは100 mphを記録したとも言われていますが、傾向的にはやはりコマンドに苦しんだ。速球のスピードを出そうと、ハードに投げ過ぎていると言われ、それが制球を乱していたらしい。

10' July : Jarrod Saltalamacchiaの見返りにTEXへトレード。若干ラフなアウティングではあったけど、傘下でもNo.1を争う球威を持っていただけに、あっさり出してしまったのは非常に残念。

10' : TEX傘下で3試合に登板。

11' : Low-Aにアジャストし、イニング数以上の三振を奪った。

12' : High-Aで制球に苦しみ、途中でリリーフに一時移動。

13' : フルのリリーフに転向し、パワースタッフを生かせるようになったのか、TEX-AAで素晴らしい被打率の良い投球を見せていたが、5月末にケガで離脱。その後のシーズンを全休した。

14' : TEX-AAAでリリーフでまずまず投げ、POを諦める形となった7月にMLBデビュー。まだ荒削りなものの、平均で95 mph近い速球を武器に、被打率を低く抑えている。

15' : MLBでは制球難で定着できず。AAAではしっかり投げているが、終盤にDFAされた。

15' Sep. : BOSがウェーバーでクレームして出戻り。

16' : AAA Pawtucketのブルペンで投げ、4月の出足は最悪だったが、6月以降は見違える投球。特に7、8月はかなりドミナントだった。

16' : MiLFAに。引き留めて欲しかったが。

17' : 日本に渡り、阪神タイガースで投げるも、適応できず。8試合でリリース。

18' : USに戻り、WAS傘下AAAで投げた。まずまずの成績だが、アピールにはならず。


[Comment]

100 mphを出したとも言われる、パワーアームだけに凄くもったいない気はする。一方で、Daniel Bardのように安定して出せるわけじゃなく、ガンバって投げてやっと届くか、というくらいで、本質的にはそこまでのレベルではないとは思うけど、まだ若いしさらに化ける可能性はある。正直、有望株として賞味期限が切れかかっているSaltalamacchiaの見返りに、というのは怒りすら覚えた。TEXだけにうまく育ててきそう。

4 件のコメント:

ボストンフィーバー さんのコメント...

ブレイク候補の一人ですよね~。
Britton、Younginerとともに
来季赤丸急上昇期待してます。
ファイヤーボーラー系の素質にはどうしても
魅力を感じてしまう私です。
制球の評価がそれなりに高いってのは
いいですね。

マニアックシリーズ期待しております^^

ララ さんのコメント...

ボストンフィーバーさん

こんにちは~!球威があるってのは、やっぱ何かと有利ですからね。その3人はみんな欠点もありますけど、メンデスは今のところ制球力もあるので、躓きにくそうですね。

次は贔屓のウェイランドに決めていますが、取り上げてもらいたいPropectがいれば、おっしゃってください(^-^)

ボストンフィーバー さんのコメント...

そうですねえ・・・
最近興味あるのは先発投手ですね。
誰が次回のレスターになるかというところですかねえ。メンデスも道のりはまだ長いけど
候補ですよね。

エース格にはならないだろうけど
ファイフとかウェイランドとかクレイとか
右の中堅のゴロピッチャー系は結構気になっていますね。
ファイフは怪我しちゃったみたいだけど・・。
田沢もボウデンもフライ系の投手ですしね。

もちろんフャイヤー系も大好きですけどね。
特に左のファイヤー系には最高に魅力を感じますね。クロスファイヤーもいいけど右打者のアウトローに95マイルを投げて見逃し三振取ったりすると鳥肌立ちます^^
ハガドンが出されてしまったので
チャップマンも来てほしかったけど
まあしょうがないですね。あんなに高くては。

ララ さんのコメント...

ボストンフィーバーさん

BOSはなかなかドラフトでは高順位指名権がないので、いい先発Propectは獲得しづらいですよね。今季は#20ピックがあるので、なんとか主砲やエース候補を、と思ってるんですが。

クレイは今ちょっと評価が低くて、先発にはなれないだろう、って言われてますね。ウェイランドも先発としてはさすがにフロントラインクラスになるのは難しそうです。ファイフはむしろスタッツ好きの人たちの間ではかなり評価が高いようです。

ただレスター級と言われるとなかなか(^_^;)彼はどこに出しても正真正銘のエース級ですし。でもブリットンは常時92~97mphにカーブもプラスからプラスプラスの評価をされてるから、上手くいけばって感じですね。レスターはメジャーでもかなり伸びたから、彼もそうなってくれると嬉しいですね。

チャップマンは本物になったら、6年後にFAで狙いましょうかね(笑)。あとBOS傘下じゃないですけど、NYYなどと共にずっと密着マークしてるらしい、ドミニカのRafael DePaulaという選手がもし獲れたら、彼もエース級のポテンシャルらしいですよ!サスペンションがとけて、2、3週間以内に行き先を決定すると言ってるんで、楽しみにしましょう(^-^)